カテゴリー「書籍・雑誌」の753件の記事

2019年4月17日 (水)

『羊と鋼の森』宮下夏都

我が家にも昔ピアノがあった。

この本を読んでつらつらおもうに、我が家のピアノはかわいそうなピアノだった。

申し訳ないと思った。

なぜなら、「私のピアノ」という立場にありながら、

私の愛情があまりなかったからである。(つまりどういうことだ?練習しなかった?いい音楽はできなかった?)

  *

この本はとても人気のあった本で、

私は今まで読んではいなかった。

きのう、

図書館に行ったとき

棚においてあるのを見つけ、

即、借りてきた。

   *

初めの数ページをめくりながら

なんと美しい文章かと思った。

すぐに引き込まれた。

北国の

森の匂いが、風が、水の流れが、そこに漂うような。

孤独な青年の心と一緒にそこにいるような。

彼は

自分の育った、何もないと思っていたその森が

自分をまっすぐに育ててくれたということを、やがて気づいていくのだろうか。

むしろありがたい自然、一般の人には得られない自然なのだと思う。

2016年本屋大賞受賞。

2018年、山崎賢人君主演で映画化もされているようだ。

ネットで見たら、その映画の、森の映像がとても美しかった。

音楽もいいようで、いつか観てみたい。

主人公はこれからも「羊と鋼の森」を力強く、歩んでいくことだろう。

先を知りたい。

内容(「BOOK」データベースより)

ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。

(2015/9/11)19

| | コメント (0)

2019年4月14日 (日)

『百貨の魔法』村山 早紀

昨日までおっとっとが出張だったので、

今日、母のところに行ってきた。

いつものように一緒にお昼を食べて、

(今日はお弁当に、シシャモを焼いたもの〈母はこれが結構好きである〉、

それから我が家のベランダのホーレンソウを摘んで持って行ったもので、胡麻和えを作った。)

庭のエンドウ豆を採取して

茹でて、マヨネーズで食べた。(すべてby おっと)

私はこの間母とおしゃべり。

新鮮な緑は皆、美味しかった。

   *

さて、この本は筆者言うところの「桜風堂ものがたり」の姉妹本という。

なるほど、同じく、ほんわかとして、幸せを感じられる内容は同じと思った。

こちらの方が、よりどこか非現実的なところのあるお話といえるかな。(猫のところが)

はっきりした「ファンタジー」というわけではないが…

いいひとばかりのはなしではある。

幸せの白い猫は確かにいたのか、いなかったのか。

   *

結果は分からないけれど、

コンシェルジェの働きで

不思議な百貨店として生き延びられたら面白いけれど。

それではおとぎ話になってしまうか。

信じるところに奇跡あり。

私は信じる、星野百貨店が生き残ることを。

 (2017/10/5) 18

内容紹介

時代の波に抗しきれず、「閉店が近いのでは?」と噂が飛び交う星野百貨店。エレベーターガール、新人コンシェルジュ、宝飾品売り場のフロアマネージャー、テナントのスタッフ、創業者の一族らが、それぞれの立場で街の人びとに愛されてきたデパートを守ろうと、今日も売り場に立ちつづける――。百貨店で働く人たちと館内に住むと噂される「白い猫」が織りなす、魔法のような物語!

| | コメント (0)

2019年4月 8日 (月)

読んだ本・「たゆたえども沈まず」原田マハ

だいぶ前、友達と

フランスにツァーで行った。

ゴッホの住んだアルルにも行き、跳ね橋や病院など、いろいろ関係のある場所にも行った。

弟テオの協力のもとゴッホは絵を描いていたとは知っていたが、

これほどまでに

力を尽くしていたとは思わなかった。

あの時

もう少し知識を深めていたら

もっと感動が深まっただろうと思った。

前に読んだ「盤上の向日葵」にもゴッホの向日葵が出てきたが、

ここのところ

ゴッホだらけ、であります。

ゴッホの絵はいろいろ見てきたけれど、

また見に行きたいと思った。

内容紹介

誰も知らない、ゴッホの真実。

天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、商才溢れる日本人画商・林忠正。
二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。

1886年、栄華を極めたパリの美術界に、流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。彼の名は、林忠正。その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による
アート小説の最高傑作、誕生!

(2017/10/25) 17

| | コメント (0)

2019年3月25日 (月)

『盤上の向日葵』柚月 裕子

週末実家に行った。
花ばかり咲いていて、「これは花を見るものかもね。」などと言い合っていた豆に、
「実がついているよ、」と
今、入っている大工さんに言われた。
大工さんは岩手の出身だそうだ。
   *
今回読んだ本。
かなり分厚い。
563ページもある。
でも、おもしろく読み終えた。
   *
重厚で
一人一人に心を寄せ、寄り添い、それぞれの運命に。
特に主人公には・・・
   *
風邪気味で
横になりながら、本に目を向けて
読んだ。
本の重さは今も手に残っているが、
気にはならなかった。
   *
あいにく将棋はできないが
自分の中で
映画のように駒が動いた。
   ・
ゴッホ、ひまわり、狂気、母、父、その中で
主人公は恵まれていたのか、そうではなかったのか。
   ・
ミステリ色はそう強くないように感じた。
一人の人間の道筋を追っていった。
内容紹介
実業界の寵児で天才棋士――。 男は果たして殺人犯なのか! ?
さいたま市天木山山中で発見された白骨死体。唯一残された手がかりは初代菊水月作の名駒のみ。それから4ヶ月、叩き上げ刑事・石破と、かつて将棋を志した若手刑事・佐野は真冬の天童市に降り立つ。向かう先は、世紀の一戦が行われようとしている竜昇戦会場。果たしてその先で二人が目撃したものとは! ?
日本推理作家協会賞作家が描く、渾身の将棋ミステリー!
(2017/8/18)16

| | コメント (0)

2019年3月23日 (土)

読んだ本…『ダ・フォース上・下』ドン・ウィンズロウ

「エリート特捜部の栄光と転落を描く話題作! 」とある。
また、スティーヴン・キングは「ゴッドファーザーのような警察小説」と評したという。
なるほど、確かにそんな気がする。
なかなか理解するには苦しいが、
そんなわけで、読み終えるのが難しかった。
返却期間が迫ってきたので、かなり無理して、でもしっかりと読み終えた。
一つ悪いことをすると
どんどん深みにはまっちゃうんだなぁ、
などと
子どもに言うようなことを思ってしまったのでした。
そしてそれは
結果として正しいのだと思うのであります。
内容(「BOOK」データベースより)
麻薬や銃による犯罪を取り締まるマンハッタン・ノース特捜部、通称“ダ・フォース”。ニューヨーク市警3万8千人の中でも最もタフで最も優秀で最も悪辣な警官たちを率いるデニー・マローンは市民のヒーローであり、この街を統べる刑事の王だった。だが、ドミニカ人麻薬組織の手入れの際におこなったある行動をきっかけに、栄光を約束されたマローンの人生は、転落の道をたどりはじめる…。
(2018/3/26】14,15

| | コメント (0)

2019年3月 9日 (土)

『老後の資金がありません』垣谷美雨

今日はいい天気でした。

花粉いっぱいであります。

今日は二人で片づけの日です。

なぜなら

娘一家がやってくるからです。

夕食は幼馴染の親友のお宅に家族4人で、ごちそうになりに行きましたが・・・

行くときに、マゴッチ2が聞きます。

「Jも行くの?」「行かないよ。」

「バアは行くの?」「行かない。」

「Tちゃん(息子1)は行く?」「行かな-い。」

すなわち、家族みんなお友達なのです。

    *

この本は、題名には驚くが、

中身もいろいろ詰まっていて、

なかなか面白いというか、少し収拾がつかないようでもあり。

今の世間に起こっている事件をタイムリーに

パズルのように組み合わせている。

内容(「BOOK」データベースより)

「老後は安泰」のはずだったのに!後藤篤子は悩んでいた。娘の派手婚、舅の葬式、姑の生活費…しっかり蓄えた老後資金はみるみる激減し、夫婦そろって失職。家族の金難に振り回されつつ、やりくりする篤子の奮闘は報われるのか?ふりかかる金難もなんのその、生活の不安に勇気とヒントをあたえる家計応援小説。

(2018/3/23)13

相変わらずの読みやすい本でありました。

読みながら

自分の立場はいろいろな意味で恵まれていると感謝しました。

もちろん、その「資金」以外ですけど。

| | コメント (0)

2019年3月 4日 (月)

『あと少し、もう少し』瀬尾まいこ

今日は昨日から、ずっと雨です。

昨日は、東京マラソンを横目で見ながら、実家に行ってきました。

実家に着いたら、すぐにピンポンが鳴り、

大工さんが来ました。

家の外回りを直してもらうということで、

見積もりを持ってきてくれたのです。

    *

さて、今回読んだ本は

娘のところでもらってきた本です。

マゴッチ1よりちょっと大きい中学生の陸上部の話です。

ずいぶん大人だなと思ったりもしましたが、

マゴッチを見ていると最近の子供はこんなもんなのだとも思います。

ずいぶん大人っぽいです。

私はその年頃、ぼーっと暮らしてましたが。(60年前と比べて、どうする!ですね。)

スポーツ関連の本は好きでいろいろ読んでいますが、

その中では少し「ゆるい」本かもしれません。

でも、おもしろく読みました。

キャプテンが治る病気でよかったです。

この先もあれば、読んでみたい、と思いました。

内容(「BOOK」データベースより)

陸上部の名物顧問が異動となり、代わりにやってきたのは頼りない美術教師。部長の桝井は、中学最後の駅伝大会に向けてメンバーを募り練習をはじめるが…。元いじめられっ子の設楽、不良の大田、頼みを断れないジロー、プライドの高い渡部、後輩の俊介。寄せ集めの6人は県大会出場を目指して、襷をつなぐ。あと少し、もう少し、みんなと走りたい。涙が止まらない、傑作青春小説。

(2015/3/28)12

| | コメント (0)

2019年2月26日 (火)

『その犬の歩むところ 』ボストン・テラン

この本は、一度借りて、読み切れずにまた借りてきたもの。

一気に(?)(二気に!ぐらいかな。)読み終えた。

夜中だったが、目もさえていて、

さて、次の本に行くかなと手にしたが、

そうはならず、

しばし

そのさわやかともいえる読後感の中に浸ることになった自分がいた。

こんな気持ちになったのは、久しぶりだった。

あきらめなくて、本当に良かったと思った。

想像していたより

ずっと良かった。

ある種スーパーマン(?)ヒーロー!不死身の犬である。

訳者があとがきに書いているように

「いい小説だ、すがすがしい小説だ。」と思った。

内容紹介

ギヴ。それがその犬の名だ。彼は檻を食い破り、傷だらけで、たったひとり山道を歩いていた。彼はどこから来たのか。何を見てきたのか…。この世界の罪と悲しみに立ち向かった男たち女たちと、そこに静かに寄り添っていた気高い犬の物語。『音もなく少女は』『神は銃弾』の名匠が犬への愛をこめて描く唯一無二の長編小説。

(2017/6/8) 11

| | コメント (0)

2019年2月24日 (日)

遅まきながら『火花』又吉直樹 を読んだ

2015年発行のこの作品。

あのブームも、少し落ち着いたようで。

少し待って借りられた。

さて、どんな本だろうか。

内容はなんとなく、届いてきてはいたが、

自分で確認するのも楽しみではあった。

手に取って、まず思ったこと

文字が大きく、かつ、厚みが少ない。

最近はこういうことも大事になるお年頃、なのだ。

しかし、ところどころ

私にはわからない世界のことがあった。

もう少し深く述べてもらえたら・・・などと思った。

    *

「僕は自分の発言が誤解を招き誰かを傷つける事を恐れていた」

と文中にあったが、

作者もそのような風ではなかったか。

今もその世界に生きているからして、

確かにそうしないと生きてはいけない。

だけれど

それではなかなか内容に深みは期待できないかもしれない。

私は一冊読んだだけなので、

大きなことは言えないけれど…

私は又吉さんは嫌いではないけれど・・・

これからの活躍を期待したいと思う。

最後のところはどうなの?どうなるのと、ちょっと心配した。

作者が文学というものに、まっすぐ向かって、

そういう文章で書こうという姿勢は私にも伝わってきた.

内容(「BOOK」データベースより)

お笑い芸人二人。奇想の天才である一方で人間味溢れる神谷、彼を師と慕う後輩徳永。笑いの真髄について議論しながら、それぞれの道を歩んでいる。神谷は徳永に「俺の伝記を書け」と命令した。彼らの人生はどう変転していくのか。人間存在の根本を見つめた真摯な筆致が感動を呼ぶ!「文學界」を史上初の大増刷に導いた話題作。

(2015/3/11) 10

| | コメント (0)

2019年2月19日 (火)

『流砂』へニング・マンケル

今日は予報通り

曇り空、

やがて雨になるという。

こういう天気はなかなか元気が出ない。

ぼーっとしてしまう。

    *

へニング・マンケルが亡くなったのは2015年10月5日67歳である。

内容紹介

これは、私の生きる条件を変えた十日間の真実である。流砂は人を呑み込み地獄に通じる穴だが、私はなんとかそれに嵌まらずにすんだ……。がんの告知を受けた北欧ミステリの帝王マンケルは何を思い、押し寄せる絶望といかに闘ったのか。遙かな昔、人類が生まれてから今日まで、我々は何を受け継ぎ、そして遠い未来の人々に何を残すのか。〈刑事ヴァランダー・シリーズ〉の著者の最後の作品。闘病記であり、遺言でもある、魂の一冊。

(2016/10/29)

マンケルの作品はすべて読んだ、と思う。(児童文学以外は)

ただこの作品は、小説ではなく、「闘病記であり、遺言でもある。」とあるので

敬遠してきた。

しかし、何となく

知りたくなった。

今は亡きへニングマンケルの人となりの一部分を。

2013年癌と告知されてからの2年間の間に

書かれたもの。

内容としては、あらゆることに思いを馳せ、書いている。

一つ一つの小作品を

私は丁寧に読んでいこうと思った。

時々は

自分が重い病にかかっている今の状況について書かれてもいるが、

たいていは

今の地球上の気がかり、

今の人間が後世に残していく気がかり

それから

自分の歩んできた道

その反省・・・

そういうわけでか、読むのにたいそう時間がかかった。

   ----

・生存と衰退

・勇気と恐怖、死ぬにも生きるにも勇気が必要。

・本と絵と音楽

・生きる喜びなしには、人は生き延びることができない。

生きたいという欲求と生きる喜び

・散歩しながら、あるいは机に向かいながら、集中して考え、問題を解決するというのは解 放感を感じる行為であり、エネルギーを充電する行為でもある。

  -----

等々

付箋を貼っては見たが・・・

彼の気持ちを察することから、先へ進めて、

生きている今の私は自分にできることをしよう、と

思ったのだった。

少なくとも今、私は生きているから。

さて、雨が降り出す前に

図書館に本を返しに行ってこよう。

少しやる気が出てきたかな。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧