ベランダの鉢にまいた種が力強い芽を出した。
これから、たくさん太陽を浴びて、水を吸って、元気に大きくなってほしい。
*
先日の病院後、娘に電話をした。
「どうだった?」
「それがね、かくかくしかじかで・・・
朝起きた途端、倒れそうになっちゃってね。
よっぽど病院に行くのが嫌だったんでしょうね。」
すかさず、娘が答える。
「PTSDか!(そうかもしれないね。)
お母さん!お母さんもそうかもしれないけど、私たちだってそうなのよ。」
「そうか」(それは思わなかった)
「いい思い出ないものねぇ。」(たしかに)
入院後半になって、週末1泊だけ家に帰った時のこと、
ある時、娘一家の車で病院に送ってもらったことがある。
毎週見舞いに来てくれたまごっちが
車の中から「ばあ、あそこに見える建物がバアの病院だよ。」と
説明してくれた。
外からはあまり見たこともないその病院を、マゴッチは何度も来てくれていたことを思った。
三歳になったばかりなのに、いとおしくやさしいなと感じたものだった。
こうしてまるまる10年経っても
生々しくみんなの心に残っているのだ。
そういえば息子1も
救急車で運ばれた日あたりは、なにかドキドキしてしまうといっていた。
その時は夫は出張中で、息子が一人で対応したのだった。
*
これから一年に一度
定期点検(?)をしにこの病院に来て、
あの時、命を得たことに感謝して、
また一年、生きたことを確認していこう。
命あることの感謝でつらい思い出を「上書き」していけたらいいな、と思った。
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