台風に続き
地震!!
まったく、なんでですかぁ・・・
*
次の日、尖石縄文考古館へ。(とがりいしじょうもんこうこかん)
「躍動感あふれる《火焰型土器》やユニークな姿形をした《遮光器土偶》は、縄文時代の造形美を象徴するものとして広く知られていますが、1万年続いた縄文時代には、まだまだ知られていない多彩な造形が数多くあります。」
これは上野の国立博物館での「縄文」展示についてのHPの一部です。
これにも行きたいと思いましたが、
やはり元あるべきところに置かれている様子を見たいと思い、
計画を立てたりもしていました。
なかなか行けなくて…
そこへ今回息子たちが一緒に行こう!と連れて行ってくれて
ラッキーでありました。嬉しかったです。
ちょうど行った日まで
本物は上野にあり、ここにはレプリカがありましたが、
なんの何の、私には変わりなく。
いろいろな情報が得られてよかったです。
入り口の二つの国宝を前にみんなで写真を撮りました。


国宝「土偶」(縄文のビーナス)
出土日:昭和61年(1986年)9月8日
国宝指定日:平成7年(1995年)6月15日
棚畑遺跡は、米沢(よねざわ)埴原田(はいばらだ)の工業団地の造成に伴い、昭和61年に発掘された、市内でも最大規模の遺跡です。
この遺跡からは、縄文時代の前期から江戸時代までの生活の跡が見つかっています。特に今から約4000年から5000年前といわれる、縄文時代中期と呼ばれる時代については、この土偶をはじめ、膨大な量の優れた資料が出土しました。発見された住居址は150軒以上、完全に復元された縄文土器は600点にもなります。
縄文時代の集落は、何軒かの家がお祭りなどに使う広場を中心にして環状に作られますが、この土偶もその広場の中の土坑と呼ばれる小さな穴の中に横たわるように埋められていました。
全体像は下方に重心がある安定した立像形で、全長は27センチメートル、重量は2.14キログラムあります。
頭は頂部が平らに作られ、円形の渦巻き文が見られることから、帽子を被っている姿とも髪型であるとも言われています。文様はこの頭部以外には見られません。
顔はハート形のお面を被ったような形をしています。切れ長のつり上がった目や、尖った鼻に針で刺したような小さな穴、小さなおちょぼ口などは、八ヶ岳山麓の縄文時代中期の土偶に特有の顔をもっています。また,耳にはイヤリングをつけたかと思われる小さな穴があけられています。
腕は左右に広げられて手などは省略されています。また、胸は小さくつまみ出されたようにつけられているだけですが、その下に続くお腹とお尻は大きく張り出しており、妊娠した女性の様子をよく表しています。
全体のつくりは、主な骨格となる部分を組み立てて、それに幾つかの粘土塊を肉付けするように丁寧に作られています。表面はよく磨かれて光沢があります。また、粘土は雲母が混じっており、金色に輝いています。焼きは一部甘いところがあり、右足には表面がはがれ落ちていたか所がありました。けれども、一般に見られる壊された土偶とは異なり、完全な形で埋められたものであることは明らかです。
この土偶は、八ヶ岳山麓の土偶の特徴と造形美を合わせ持つことや、当時の精神文化を考えるためにも貴重な学術資料であることから、平成7年(1995年)6月15日に縄文時代の遺跡から見つかったもののなかではじめて国宝に指定されました。」考古館HPより
(↑後ろにある写真のように横になって土の中から、見つかったらしいです。発掘者は胸躍らせたことでしょう。)
ココにはワークショップや体験場などもあり、
土器の模様の付け方など挑戦してみましたが、面白かったです。
シニアの方がひとり熱心に実物大の縄文のビーナスを作っていました。
いくつかの部品を組み合わせて、見本に近いものを作っていました。
私もやってみたかったけど、無理でしょう。
国宝「土偶」(仮面の女神)
出土日:平成12年(2000年)8月23日
国宝指定日:平成26年(2014年)8月21日
「仮面の女神」の愛称をもつこの土偶は、茅野市湖東(こひがし)の中ッ原遺跡から出土した、全身がほぼ完存する大形土偶です。
全長は34センチメートル、重量は2.7キログラムあります。顔に仮面をつけた姿を思わせる形であることから、一般に仮面土偶と呼ばれるタイプの土偶です。今から約4000年前の縄文時代後期前半に作られました。
遺跡のほぼ中央にある、お墓と考えられる穴が密集する場所で、穴の中に横たわるように埋められた状態で出土しました。右足が壊れて胴体から外れていましたが、これは人為的に取り外したことが明らかになりました。お墓に一緒に埋納されたものか、あるいはこの土偶だけが単独で埋められたものかは、今後の研究を待たねばなりません。
「仮面の女神」の顔面は逆三角形の仮面がつけられた表現になっています。細い粘土紐でV字形に描かれているのは、眉毛を表現しているのでしょうか。その下には鼻の穴や口が小さな穴で表現されています。体には渦巻きや同心円、たすきを掛けたような文様が描かれています。足には文様はなく、よく磨かれています。この土偶は、土器と同じように粘土紐を積み上げて作っているため、中が空洞になっています。こうした土偶は中空土偶と呼ばれ、大形の土偶によく見られる形態です。
中ッ原遺跡の「仮面の女神」と似た土偶は、長野県辰野町新町遺跡や山梨県韮崎市後田遺跡で出土しています。どちらも20センチメートルほどの大きさであることを考えると、この土偶がいかに大きいかがわかります。」同じく考古館HPより。
仮面の女神の写真ははなぜかピンボケで…
入り口の二体並んだもので想像してくださいませ。
↑全部国宝 鉢 形も洗練されている。
以前山形の博物館で「縄文の女神」を見てから、こっちも見たかったので、とてもうれしかった。
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