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2018年7月10日 (火)

『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子

暑くなりました。

ここのところ

リクエスト本が束になってやって来る。

かといって

飛ばし読みはできない。

せっかくの本だもの。

丁寧に読んでいく。

その中でも

特にじっくりと読んだのがこの本。

(2017/11/16)33

図書館のカウンターの方は

「うーん、イマイチだった、方言が良くわからなくて…」と言っていた。

なるほど

たしかにそうかもしれない。

そう思って、期待しないで

読み始めたが、すぐ引き込まれた。

その方は私の半分ぐらいの年であったから

この年齢の境地からもイマイチであったと思う。

わたしは

私はと言えば、

面白かった。感動した。

作者の気持ち、いや、主人公の言うことが良くわかる。

宮沢賢治の詩(ora ora…)とも連携して内容がハモって聞こえる。

読んでいくうちに

声に出して読んでみたくもなった。

方言にはご縁が無いけれど、

ほとんど理解はできた。(と思う。)

「おら」と「わたし」

60歳代からの方にはお奨めです。

今年今までのナンバーワンかもしれない。

ラストで

普通の人になったのが、見えた。

内容紹介
74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
おらの今は、こわいものなし。

結婚を3日後に控えた24歳の秋、東京オリンピックのファンファーレに押し出されるように、故郷を飛び出した桃子さん。
身ひとつで上野駅に降り立ってから50年――住み込みのアルバイト、周造との出会いと結婚、二児の誕生と成長、そして夫の死。
「この先一人でどやって暮らす。こまったぁどうすんべぇ」
40年来住み慣れた都市近郊の新興住宅で、ひとり茶をすすり、ねずみの音に耳をすませるうちに、桃子さんの内から外から、声がジャズのセッションのように湧きあがる。
捨てた故郷、疎遠になった息子と娘、そして亡き夫への愛。震えるような悲しみの果てに、桃子さんが辿り着いたものとは――

青春小説の対極、
玄冬小説の誕生!

*玄冬小説とは……歳をとるのも悪くない、と思えるような小説のこと。
新たな老いの境地を描いた感動作。第54回文藝賞受賞作。
主婦から小説家へーー63歳、史上最年長受賞。

御存じ、第158回芥川賞受賞作品

なるほど、玄冬小説かぁ。

先日亡くなった加藤剛さんは80歳だった。

その年が身近に感じられる。

私もうかうかしてられない。

一日一日大切に、必死でなくてもいいけど、がんばらないといけない。

(どこまでも抜け道を作る私…だけど)

そんなことを思った。

私の趣味である、大事な布たちが

行く末を心配しているようだ。

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