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2017年3月26日 (日)

『みかづき』 森 絵都

日曜日は雨です。

寒いです。

お墓参りは昨日でよかった、と思います。

    *

これは、私の好きな

森絵都さんの最新刊。

読み終えて、

心に残ったのは

静かな大きな流れ、

ふーっを吐くのはやはり静かな息

こうして

長い物語は終わる。

時に教育について語り、理想を語る、

そして、時に

月の影の部分に恐れ、怯える。

そして、今かがやく三日月の部分を確かめる。

人が真に学ぶということは

どういうことか。

丸いおおきな太陽と、光をもたないみかづきの対立。

教育というものの歴史

終戦後、民主主義を!という世の中が始まり、

その中を我々は生きてきて…

教科書問題、ゆとり教育、そして子供の貧困・・・・我々は生きてきて…

今もその中にいるのだろうか。

今後どうなるのか心配になる。

時間の問題で、もうじき道徳の評価をするという話がある。

   *

教育問題はこの本の外側を包み

その中には様々な人の生き様があった。

味わいのある餡のように。

(2016/9/5)

内容紹介

「私、学校教育が太陽だとしたら、塾は月のような存在になると思うんです」
昭和36年。人生を教えることに捧げた、塾教師たちの物語が始まる。
胸を打つ確かな感動。著者5年ぶり、渾身の大長編。

小学校用務員の大島吾郎は、勉強を教えていた児童の母親、赤坂千明に誘われ、ともに学習塾を立ち上げる。
女手ひとつで娘を育てる千明と結婚し、家族になった吾郎。ベビーブームと経済成長を背景に、
塾も順調に成長してゆくが、予期せぬ波瀾がふたりを襲い――。

阿川佐和子氏「唸る。目を閉じる。そういえば、あの時代の日本人は、本当に一途だった」
北上次郎氏「圧倒された。この小説にはすべてがある」(「青春と読書」2016年9月号より)
中江有里氏「月の光に浮かび上がる理想と現実。真の教育を巡る人間模様に魅せられた」

驚嘆&絶賛の声、続々!  昭和~平成の塾業界を舞台に、三世代にわたって奮闘を続ける家族の感動巨編。

    *

大昔、教育実習で

偉い先生の道徳の授業を拝見した。

一時間を使って

その子どもたちの出した結果は

「お互いに助け合おう。」ではなく

「忘れた自分が悪い、つまり自己責任」というようなことになった。

先生も焦っていたようだった。

後で聞けば

「あの授業もう一度やり直し、『正しい』答えになりました。」と。

そんなことを思い出した。

いろいろ思うことのある道徳の授業だった。

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