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2016年11月 8日 (火)

予防注射と『ガラパゴス 上下』 相場英雄

今日は母と近くのクリニックで

インフルエンザの予防注射をしてきた。

私のかかりつけ医である先生は母を見て、

「93歳ですか。元気ですね。」と褒めてくれた。

看護婦さんも皆優しく笑って同感の意を示してくれた。

本当は最近

足が痛くてほとんど出かけていないのだが…

もう具合悪いともいえない雰囲気だった。

このことを

昼に帰ってきた息子に話したら

「でも、元気なのは確かだ。

生きているし、起きているし、自分のことは自分でしているし・・・」

「うん、そうだね、」

自分の親がいつまでも元気でいてほしいと思う子のこころであります。

車で送ってくれた妹にも感謝であります。

    *

この本はどこかで紹介されていて、ずいぶん前にリクエストしたもの。

地道な捜査で一つ一つ埋めていく、刑事の話。

殺人事件を追う刑事のいわゆる警察小説として展開させながら、現代社会の縮図をその上におおきく取り込んでいる。

「震える牛」と同じカテゴリー。

真相を解明するために各地を巡っていく主人公の刑事の

地道な鑑取りは分厚い手帳の中に結果として積み上げられていく。

地道な捜査を追う一つのミステリーを芯にして、今の世の中の様々な仕組み・経済の中での歪んだ利益追求への、痛烈な社会批判をもう一つの側面として読むことができる。

派遣労働に関して、経済優先で日本が構築してしまったいわば職業別身分制度か。

そんな中、人々の格差はさらに大きく広がっていく。

書かれている状況はとてもひどいモノである。

実際はどうなのか。もっと大変な人もいるかとも思う。

就労人口の3割(今や4割?)といわれる非正規労働者のニュースは多く聞かれるが、

その実態をあぶり出している。

真面目に働いているのに、立つ地盤が不確かなだけで、そこから抜け出せず、生活困難者となってしまう。

これからどうなるのだろうか。

不安と不満が心をよぎる。むろん本にではない、そこに書かれている内容に、である。

世界における日本の「ガラパゴス化」についても考えさせられた。

内容紹介

現代の黙示録『震える牛』続編!

警視庁捜査一課継続捜査担当の田川信一は、身元不明のままとなっている死者のリストから殺人事件の痕跡を発見する。不明者リスト902の男は、自殺に見せかけて都内竹の塚の団地で殺害されていた。
遺体が発見された現場を訪れた田川は、浴槽と受け皿のわすかな隙間から『新城 も』『780816』と書かれたメモを発見する。竹の塚で田川が行った入念な聞き込みとメモから、不明者リスト902の男は沖縄県出身の派遣労働者・仲野定文と判明した。田川は、仲野の遺骨を届けるため、犯人逮捕の手掛かりを得るため、沖縄に飛ぶ。
仲野は福岡の高専を優秀な成績で卒業しながら派遣労働者となり、日本中を転々としていた。田川は仲野殺害の実行犯を追いながら、コスト削減に走り非正規の人材を部品扱いする大企業、人材派遣会社の欺瞞に切り込んでいく。

(2016/1/26) 54,55

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