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2016年8月31日 (水)

『坂の途中の家』 角田光代

東北・北海道に台風

随分前に「9号」「11号」と一緒にいた気がする「10号」

どこで息をひそめ、力をつけていたのか、助走をつけて、不思議な動きをしている。

かなりの被害が出ているようだ。心配しつつ今はテレビを見るのみ。

こちらは洗濯日和とはいえど・・・

    *

この本は、図書館の「ベストオーダー」にあったので、借りてみた。

読みやすいと思って読み始めたが

なぜか

ポツリポツリと5日ほどかかった。

なぜか、

読んでいて、楽しい内容ではなかったからである。

小さい子供を持つママの心の奥を、家族との関係を探っていく話。

    *

私が子育て真っ最中の40年近く前にもそんなニュースはあった。

今より公の気配りは多くなかったと思う。

(保健婦さんの補助やママのサークルなどの孤立させないシステムとか)

しかし、今の方が実態はひどく、悲しい気がする。

    *

当時は同じ立場だったからよけい気になったのかもしれない。

そういうニュースを聞くたび、「良かったね、あんなことにならないで。」

子どもを抱きながら(しかも両腕、両ひざに)

自分にとも子供にともわからず思ったものだ。

双子だったので、その子育てに必死だったかもしれない。

    *

この本を読んで感じたこと。

会話は大事。

ただそれには言い方も大事。

その積み重ねが関係の優しさにも冷たさにもなる。

お互い思っていても

思っているだけではわからないこともある。

    *

同じ経験をしている仲間が、話せる仲間が、必要なのだろうな。

ネットなどがある今、よけい情報があふれている。

我々のころは思えば、ネットもなく、便りは一冊の本と母の言葉だけだった。

逆にそれも幸せだったかも。

自分としては、振り返って懐かしい時代を思い出した。

    *

そして、主人公がこの機会に考えることを始め、自分を取り戻し、

自分らしく生きるために

この先どう生きて行くのか、気になった。

作者はそれを読者に委ねているが、

作者の意向をもう少し、ヒントがあったらいいかなと思った。

内容(「BOOK」データベースより) 

刑事裁判の補充裁判員になった里沙子は、子どもを殺した母親をめぐる証言にふれるうち、いつしか彼女の境遇にみずからを重ねていくのだった―。社会を震撼させた乳幼児の虐待死事件と“家族”であることの心と闇に迫る心理サスペンス。

(2016/1/7)41

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