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2016年1月 7日 (木)

いっぽいっぽ…年の初めに

我がベランダから見下ろす舗道を

毎日午前中

ゆっくりと歩く人が見える。

一歩ずつ、しかもその歩幅が小さいのだ。

よく見ると

前に進んでいるのが分かる程度。

    *

私は母にその人の話をする。

とても小さな歩幅で歩くその人の話を。

次の一歩が

前の一歩に重なっている。

それは決して離れることはない。

右足に次の左足が半分ほど重なって出されるのだ。

つまり

その一歩で進める距離は足の半分

それでも

諦めず歩を進めていく。

しばらく見るのをやめて、用事を終えてから、またベランダに出て見ると

既に道路の角まで進んでいる。

私は感動して、心に刻む。

   *

そこで私は母にも言うのだ。

「すごいよねぇ。諦めずに歩いていけば、

何十メートルも進んで行ける。」

足が痛いと言って歩かなかった時の母に向かって

励ましとして、言ったのである。

また、夫にも同じことを話した。

本当に感動したのである。

    *

想像してみてください。

歩くということを。

右と左の足を交互に出す、

その間隔が

空間が無いのである。

片方の足に半分は重なっている。

それでも

地道に進めば何百メートルの先に行けるのだ。

   *

歳のころなら

そうですねえ。80前後かな。わからない。

そんなことで

窓から

「あ、またあのおば(あ)さんが散歩してる。」と思ってみているものだから

たまたま

バスを待つ時間に外で

つまり同じ高さで出会ったときは

思わず笑いかけてしまった。

なじみ深い人に思えたのである。

    *

近くの私の通っている美容院のそばでもあったことがある。

そのうちに

「こんにちは!」と声をかけるようにもなり、

先日は遊歩道で

「こんにちは」に続けて、

「時間ないの。」と思わずいうと、「時間ないの?」と返ってきた。

なぜか、不思議な知り合い。

「そう、美容院の予約!」「ふーん」

    *

一歩ずつ一歩ずつ

とまっているように見えても

前を向いて歩いていこう。

そう思った年初めでした。

    *

今年も

少しずつでも・・・

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コメント

こんにちは! ある冬の夜、銭湯帰りの道で足先のしもやけが激しく痛み出しちょっとずつ、そう一歩ずつ歩幅少しずつしか歩けなくなってしまったのです。寒風吹き付ける中、お風呂で温まった身体はみるみる冷えてしまいましたがそれでも痛いのだから仕方ない。何とか家に帰りついたのですがその時に「歳を取るということはこういう事かと実感した」と当時のボーイフレンドに話した記憶が蘇りました。私、25歳でした。

投稿: cola | 2016年1月 9日 (土) 16時03分

こんにちは
コーラさん
今年もどうぞよろしく!

どんな時でも進まなきゃいけなければ
きっと頑張れるのでしょうね。

一歩一歩と言う言葉で思うことは
その時代それぞれなのだと思いました。

25歳の時のボーイフレンドは
何処へ??(笑)失礼!

子どものころは
しもやけになりましたね。

投稿: いち | 2016年1月11日 (月) 22時02分

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