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2015年7月27日 (月)

『首折り男のための協奏曲』 伊坂幸太郎

毎日暑いですね。

お体ご自愛ください。

     *

私のお気に入りの一人、伊坂幸太郎さんの本です。

    *

7編の短編からなる連作集です。

すでに出版済のものに、
加筆修正され、ひとつの連作集に仕上がっています。

伊坂さんがインタビューで話されているそうです。
趣向の違う話がグラデーションのようにつながっていく」話だと。

また、この本の巻末にも、次のように書かれています。

    *

“改めて並べ直し、手を加えていくと、緩やかに繋がりができ、

「首折り男なる人物の話であったものが、いつの間にか黒澤という泥棒の話に変化していき、それがまた首折り男に繋がり」という不思議な本になりました。”

    *

こうして作者は達成感を得たともあります。

作者がどういう思いでまとめられたのかを知ることは、読者としても嬉しいことです。

    *

最後の「合コンの話」が、最初の「首折り男の周辺」につながっていくところも、おしゃれです。

混沌としたこの世の中、単純に分けられるものではない。

人はみな一人でも孤独でもない、何かしらどこかで何かにつながっている。

そんなことのいくつかを、ぽっと取り上げて見せる伊坂さんの世界。

みんなその中で生きている。

    *

「人はそれぞれ、与えられた譜面を必死に、演奏することしかできないし、隣の譜面を覗く余裕もない。 

自分の譜面を演奏しながら、他人もうまく演奏できればいいな、と祈るだけだ。」

ある作曲家の言葉という。 なるほど。

誰の言葉か知りたかったが、検索で、出てきたのはこの本だけだった。

    *

これを合コンで、どうにもその場に似合わない佐藤が言う。

しかし彼は…

見た目で無く中身のある佐藤。

内容紹介

首折り男は首を折り、黒澤は物を盗み、小説家は物語を紡ぎ、あなたはこの本を貪り読む。胸元えぐる豪速球から消える魔球まで、出し惜しみなく投じられた「ネタ」の数々! 「首折り男」に驚嘆し、「恋」に惑って「怪談」に震え「合コン」では泣き笑い。黒澤を「悪意」が襲い、「クワガタ」は覗き見され、父は子のため「復讐者」になる。技巧と趣向が奇跡的に融合した七つの物語を収める、贅沢すぎる連作集。
(2014/1/31) 42

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