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2014年11月 2日 (日)

『村上海賊の娘』和田竜と・・・しまなみ海道の思い出

2014年の本屋大賞受賞作品。

であるからして、ミーハーの私はリクエストしたに違いない。

誰かが良いというものは、自分でもちょっとは試してみる、のが私のモットーである。

であるからして、大賞を受けたものは文句なく私のターゲット。

    *

しかしこれはいわゆる時代物。

私には不得意な分野ではある。

しかし、せっかく私のところに、やってきたからには、読む!

    *

これは戦国時代の海賊・村上水軍を題材にした和田竜の歴史小説である。

史実が書かれた文書を数多く取り上げ、引用しながら、(その数には驚く。それを整理してまとめて、積み上げていくことにも。)

そして、その史実を忠実になぞりながら、その登場人物を生き生きと魅力的に描き上げる。

引用した史実の文章が一つあれば、

その言葉の隙間、行間に

筆者の、想像をはりめぐらせ、ソフトの部分を埋めこみ、

その思いはそこかしこに史実の単純な記述を覆い隠すほどにあふれる。

そういう感じで

この物語は作られている。と思う。

「日本最大の海賊王と言われた村上水軍の最盛期を作った武将・村上武吉には大半が養女のなか、1人だけ景(きょう)という実娘がおり、系図には載っていないが『萩藩譜録』にその記録があった。」

ここから話はできたのだと思われる。

まわりの男たちは自分の家を存続させることを第一に考え、それに向かって生き、ある意味単純で打算的だが、景だけはそうではなく、自分の心のままに、人を助けるために行動しようとする。

その対比を明確に描きたかったという。そうなのか。

     *

また、その忠実な史実とそこに派生するこの物語の内容の間に

密着感が少なく

そこに少し違和感がある。

たとえば注として巻末にあげられてもいいようなものなのだ。

たとえば、一本の骨と、はがれやすい鶏肉のような?小さな隙間?なんじゃ?

私は、史実は必要な時だけしか読まなかったので,OKだったが・・・

話としては面白いけれど、組み立てに少し違和感がアリのお話でありました。

読み手に理解させるには、仕方がないのかもしれないけれど…

新潮社 (2013/10/22) 63,64

上474p

下499p

内容(「BOOK」データベースより)

和睦が崩れ、信長に攻め立てられる大坂本願寺。海路からの支援を乞われた毛利は村上海賊に頼ろうとした。その娘、景は海賊働きに明け暮れ、地元では嫁の貰い手のない悍婦で醜女だった…。
    *
息子2と夫と3人で尾道から因島、大三島、鞆の浦などの旅をしたことがある。 
ブログにあるかと思ったら、無かったので、おそらくブログを始める前、2004年のことと思う。 
その時の旅はどうだったか、ほらね、ブログに書いていないから、不確かなところも多い。写真を探してまとめてみたい。

 因島の全国でただ一つという村上水軍城にも行った。新しいものだが(昭和58年)。

渡る島々、繋ぐ橋、しまなみ海道

大山祇神社(おおやまずみ神社)、そこに有った大楠の木たち。
 
それらは良く覚えている。
そしてこの本にもそれらが出てきている。
水軍城のふもとの寺で売っていたみかんの安かったこと。
大きな袋いっぱいで100円だった。
 
しまなみ海道の中央に浮ぶ大三島にある大山祇神社は、全国各地に一万社余りある山祇神社、三島神社の総本山として、また山の神、海の神、戦いの神として全国各地からの尊崇を集め現在も参拝者が絶えません。
また、歴代の朝廷や源氏、平家などの武将が奉納した武具類は、国宝8点、国の重要文化財75点を数え、現在も大山祇神社・国宝館に保存展示されています。大三島が国宝の島と称される所以です。」
    *
「御神木「大楠」
御神木「大楠」
内中央にそびえる御神木の大楠は当社を創祀した乎知命手植の楠で、樹齢2600年と伝えられています。境内には、このほかにも多くの楠や杉の大木が立ち並んでいます。
 
国宝がいっぱいありました。義経のものとか。鶴姫のとか。
国宝館
大山祇神社拝殿から国宝間へ
「国宝館と紫陽殿には、全国の国宝・重要文化財の指定を受けた武具甲冑類の8割が保存展示されており、日本一の武具館として全国に知られています。
源義経源頼朝の鎧や斉明天皇御奉納の禽獣葡萄鏡などが並んでいます。」HPより
    *
あのころ、この本を読んでいたら、私にももっと身近に感じられたことだろう。
息子はいろいろ知っていたようだったが。
    *
鳥居の前にある料理屋で
美味しい魚をいただきました。
忘れられません。
お元気でしょうか。
なんかの魚を一匹刺身にして、その後骨を揚げてくれたのも美味しかったです。
しょっちゅう思い出話に出てきます。

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コメント

いちさんにしてはちょっぴり遠慮がちな辛口^_^;
私も歴史物は敬遠しがちなのでときには・・と夫の所有物を抜き取り読もうとするのですが、元来あまり好きでないので進みません。
本書はとても評判になった作品なので図書館で目にしたら・・と思っていましたが、いちさんのレビューで読んだことにします。

投稿: VIN | 2014年11月 3日 (月) 11時12分

こんにちは
VINさん
コメントありがとうございます。

まあまあそうおっしゃらず
ぜひぜひ読んで感想をお聞かせくださいまし。

ダイナミック&漫画チックな姫の生きざまと
冷静な史実に多少の違和感を持ったということで。

つまらなかったとは言いません。はい
本屋大賞でもありますからして・・・ね。

投稿: いち | 2014年11月 3日 (月) 16時46分

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