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2014年8月 4日 (月)

『リセット』垣谷 美雨

昼寝して、早寝して、あくびしながら、起きた。

なんでしょう。

疲れが出たのかな、とお医者さん。

    *

先日読んだ「あなたの人生片づけます(そのブログ)」が面白かったので、

この作家の本をもう一冊。

それのずっと前の作品であるが、口コミで好評だったものを。

「リセット」です。

内容紹介

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。”未来の想い出”がリプレイされる毎日は、彼女たちの意識を少しずつ変えていく。そしていま、再び新しい人生へ! 人生は変えられるかもしれない……読んだあと、景色が違ってみえるような、不思議と元気になれる長編小説。
  (2008/2/13) 49
    *
面白かった。
専業主婦が、18歳まで戻り、いったん独身のタレントとして生きなおした結果、二回目のリセットで、同じ夫のもとに返ってくる。
もちろん周りは変わっていない。
今までの周囲が自分にだけ新しいものに見える。
頼りなく、なんでも逃げ腰な夫、それすらその理由を推察できるようになっている。
だからと言って、何でも話し合おうと思っていたのに、なかなか話し合えない。
この辺りは、これからなのだろうけれど、まずはニートの子供からしつけ直す・・・
   *
結局
みんな自分は自分、芯のところは変わらない、それなりにいい場所を持っていたと思うのだ。
そのあと、二度目にリセットした後は、
そこからいい方向へ、向かっていくのだと思う。
自分らしさを求めて。
高校生に戻っても、
記憶は47年間生きた前のものから続いている。
そこで培ってきた観察力で
その頃を見ると
家族のそれぞれの思い、特に母の苦労が分かるということだ。
家族の描き方は少しいまどきではない気がするが、それは主人公たちを際立たせるためなのかもしれないが。
    *
自分の人生をやり直したい。
あそこで、右に曲がっていたら・・・思うことは、いろいろあるかもしれない。
しかし、私は思うのだ。
やり直したとして、通った道が違ったとしても、
最終地点は同じ場所なのではないだろうか。
違ったところに着いたと思っても、
同じ場所を、違う見え方のところから見ているのではないだろうか。
むろん
そんなことばかりではないとは思う。時期もあるだろうし・・・
    *
しかし、私は元に戻ってやり直さなくてもいい、と思う。
後ろを見るのは、楽しい思い出として、だけでいい。
人生を先に進んでいこうではないか、と思う。
それが「死」というものに向かっているのだとしても。それはみんな同じ。
いつかはわからない、そこまでを、自分なりに、丁寧に生きて行こう。
    *
それにしても
一週間の過ぎるのが早いことよ。
どう見ても
私は言うばかり。(反省)
   *
この本を読むことで、
人それぞれ、いろいろな考えを持ち、行き先を見つける。
そんなヒントはあったと思う。
   *
子どもが中学時代のころ、このようなことを冗談で言ったことがある。
駅前の横断歩道をわたりきったところで・・・
   *
「なかなかうまくいかないわよね。子育てって・・・」
「ほんとにね。」
「もう一度やり直したら、きっとうまくできそうな気がするわ。」
「おほほ」
「実はこれがやり直してる所だったりして…」
    *
自分で言いながら
ハッとしたことを今でもよーく覚えている。
   *
だから,私は
「リセット」しない、ということであります。

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