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2014年7月 4日 (金)

『あなたの人生、片づけます』 垣谷美雨

ということで、

私は新しい年齢の一年を歩き始めた。

で、本のテーマが「あなたの人生、片づけます」であります。

そう言われると、「ありがとう!」って言ってしまいそうだ。

   *

随分前に
妹に勧められた本。

やっときた。

初めて読む作家さんである。

「片付け本」では、あの有名な「コンマリ」さんの本にも
わくわくしたが、これは別の意味で面白かった。

ハウツー本ではない。

ケースにより、その人の心理状態により

十萬里(とまり)さんは解決していく。というか、自分で感じ、道を開いていく、その手伝いをする。

    *

50代の普通のおばさん風だが、テレビにも出ているので、ファンも多い片づけ屋・大庭十萬里。
彼女が、片づけを依頼された部屋とその住人を探り、
その依頼者の人間模様というか生活模様を描き、各自が前に進んでいこうとする4つの短編集。

30代OL、妻に先立たれた老人、元豪商の本家で広い家に一人住む女性、家庭として成り立っていない、停まってしまった家の中に、あかずの部屋がある主婦を描く、4編。

出て来る人は誰もごく普通で、しかし何らかの理由がある。

それぞれの物の溢れ具合、散らかり具合の描写がいかにもありそうで、リアルに感じられる。

その描写に、自分や周囲の人を思い浮かべて思わず苦笑いしたり、自分はここまでではないと安心したり。

モノに埋もれた部屋で、だからなのか、何らかの理由があってこうなtっているのか、
生活の澱のように留まってしまった住人たちが、十萬里を部屋に入れたことをきっかけに変化していく。

思うに
押入れから何から開けて見せるということから
心を開かざるを得なくなるのだろうか。

内容紹介 

社内不倫に疲れた30代OL、妻に先立たれた老人、子供に見捨てられた資産家老女、ある一部屋だけを掃除する汚部屋主婦……。
片づけ屋・大庭十萬里は、物を捨てられない、片づけられない住人たちの前に現れる。
この本を読んだら、きっとあなたも部屋を片づけたくなる!
 
(2013/11/6) 43
どのストーリーも、単に、実際の部屋を片付けることではなく、なぜそうなってしまったのか、それぞれの事情や精神的な面も調べて、
それを何とか解決していこうとする。
最終的にはどの話も、
それぞれが、自分で納得して、清々しく、前向きに進んで、生きていく力を得、それを予感させるものとなり、読後感は爽やかなものになっている。
賞味期限切れのお菓子などを蓄えてしまう主婦の話は
(もちろん最初から期限切れではなかったけれど。)
買いだめしがちな私としてはちょっと・・・不安になる。
しかし、
そのために(?)、我が家には「賞味期限調査官」数人が時々出没し、
チェックしてくれるから…いやいや、人頼みはいけない、期限切れの品が無いように努力いたしたいと思います。はい

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コメント

誕生日おめでとうございます。
たまに覗いていたのですが、タイミング遅くてすみません。

投稿: がちょう | 2014年7月 4日 (金) 22時10分

がちょうさん こんにちは
お元気でしたか。
どうもどうも
お祝いいただきまして、ありがとうございます。
嬉しくもないけれど、でも今となっては
年ですから、貴重な(?)誕生日でありますからして
大事にしたいと思う今日この頃でございます。はい
がちょうさんの誕生日はいつかな。
そうそう来週、黒部アルペンルートに行ってきます。
天気はどうであれ、いい思い出ができますように。

投稿: いち | 2014年7月 5日 (土) 16時59分

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