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2014年6月21日 (土)

『ポーカー・レッスン』ジェフリー・ディーヴァー

このところリクエストして楽しみに待っていた本が

怒涛のように押し寄せてきて、私は忙しい。

昨晩読み終えて、さっき返してきた。ふーっ!

    *

1996年から2006年までに発表された作品が収められている。(「恐怖」「ロカールの原理」「のぞき」は本書が初出)。

原題が「more twisted」というらしい。
というか、気づかなかったが、第1作短編集『クリスマス・プレゼント』の原題が「Twisted」だったらしい。それを引き継いでいるのだ。

相手(作者)の目的がはっきりしているゆえに、ディーヴァー好きな私としても、読みながらも、油断できない。

絶えずアンテナを張り巡らし、どこに何が仕掛けられているのか、見逃さないように読んでいく。それもまた楽しい。

騙してやろう!という作者の意図に素直に従って、騙されるのもよかったかも。

短編の中にあらわれる登場人物は、最後まで誰が犯人なのか突き止めにくい、最後の最後まで、何が善なのかもわからない。

1篇読み終えると、その篇の題名を確認することも多かった。

    *

私のこの本のイメージは、よくある小さな袋に入った、いろいろなおかきのセット。高級ではある。
しかし、おいしいもの、好きなものは人によって異なり、差がある、ということ。

こってりもあっさりも、軽いものもいろいろある。

しかし、お醤油たっぷりの、歯ごたえのある大き目のお煎餅にはやはりいい味があるのだ。

で、初めて読む方は、この本からではなく、「ボーンコレクター」などからがいいとは思った。(余計なお世話でございますが。)
一枚の歯ごたえのある、おせんべでありますね。

でも、今こうして感想を書いていると、
このバラバラな、16の話、「twisted」な本はトータルで
美味しいおかきとしてまとまっているような気がする。
満足はしたのです。封を開けたらやめられません。

でも、でもですよ。

やはり、おいしい醤油煎餅も食べたい。ばりっ!

文藝春秋 (2013/8/6) 668ページ 40

内容(「BOOK」データベースより)

名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。「犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す」という原理を裏切る難事件を描く「ロカールの原理」他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる16の物語。だまされる快感を満載した巨匠の短編集。

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