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2014年3月17日 (月)

『海賊と呼ばれた男』百田直樹

少し前に「上」巻を読み、

少し間があいた。

しかしこういう本は、流れを忘れることはない。

    *

この本は

この主人公を尊敬する筆者が、そういう目で見て、書いた本である。

物語というよりは、レポートか、脚本のような、

つまり、文章にあまり肉づけがなされていないものだと言える、と思う。

いろいろな本を参考にして事実を忠実に述べており、

事実に忠実に従うことによって、作者の尊敬の念が込められるということで、

そこに脚色の入る隙間がないということだ。

よって、我々は筆者の文章ではなく、直接主人公と向かい合う形になる。

    *

だから、主人公はさすがだと思うけれど、

それを読む私はあまりドキドキしなかった。

筆者の向かっている方向がまっすぐに決まっていたからかもしれない。

いずれにしろ

戦後の流れは良くわかったし、混乱の中、たくましく立ち直った日本人そのものの力強さを見た。また、自分も生きていた時間をかすかに思い出した。

  (2012/7/12) 17.18

内容紹介

敵は七人の魔女(セブン・シスターズ)、待ち構えるのは英国海軍。敗戦後、日本の石油エネルギーを牛耳ったのは、巨大国際石油資本「メジャー」たちだった。日系石油会社はつぎつぎとメジャーに蹂躙される。一方、世界一の埋蔵量を誇る油田をメジャーのひとつアングロ・イラニアン社(現BP)に支配されていたイランは、国有化を宣言したため、国際的に孤立し、経済封鎖で追いつめられる。イギリスはペルシャ湾に軍艦を派遣。両国の緊張が走る一触即発の海域に向けて、一隻の日本のタンカー「日章丸」が極秘裏に神戸港から出港した――。世界を驚倒させた「日章丸事件」に材をとった、圧倒的感動の歴史経済小説、ここに完結。「この作品は『小説』という形をとっていますが、登場人物はすべて実在しました。そしてここに描かれた出来事は本当にあったことです。この奇跡のような英雄たちの物語が、一人でも多くの日本人に届くことを心から願っています」(百田尚樹)

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