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2013年12月 9日 (月)

『紙の月』 角田光代

母と話していた昨日のこと。
あの本読んだわ。」「どうだった?」「うん面白かった。」
「幼馴染はいいわね。」「そうね、こころに無線を持っているってとこいいよね。」「うん、私にはいないけどね。」
「でも、家族同志にだって、困ったときに通じる無線は有るんじゃない?この前のとき(救急車の時)みたいに。」「そうね。」

やはり1,2日で読んだと思われる。

     *    *

今回は「八日目の蝉」の角田さんの「紙の月」

話は主人公が逃亡した先のタイから始まるので
なんとなく内容は予想できる。

嫌な内容だなあ、と思いつつ
その事情を知りたいような私は
思わず夜を徹して、最後まで読んでしまい、
そのせいで、心が休まらなかったのか、
そのあとも、なかなか眠れず、朝5時すぎまでまでじたばたしていた。

「心に空漠を抱えた女性たちの切実な思いを描いた、第25回 柴田錬三郎賞受賞作品」とある。

「心に空漠を抱えた」と言えば、確かにそうではある。

しかし、やはり、どうしてそこまで・・・とつい思ってしまう。

周りの人に相談とか、周りの人に・・
と思うけれど、うまくつながっていなかったのだろうか。

お金で何でもできると思ってしまう、そしてある程度はできてしまう、お金の持つ支配性。魔物である。

人のお金をたくさん扱う仕事はそれだけ大変だろうと思う。

「きみのいう不自由とかゆたかっていうのは、どうしたってお金でしかはかれないもんなのか。これがあるからこの子たちは幸せだって言えるものを、お金じゃなくて、品物じゃなくて、おれたちが与えることは無理なのか。」

来年1月にNHKで放送されるらしい。
あの「八日目の蝉」のようには、当事者たちに感情移入できなかった。

貢がれる(?)光太のこころも覗いてみたい。
最期に「ここから出して」と言う言葉でわかるけれど。

「花火の向こうに月がある。」

2012/3/15  73

その後、たまたまテレビでやっていた「八日目の蝉」をまた、見てしまった。

内容紹介

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?―--自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた、正義感の強い平凡な主婦。年下の大学生・光太と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ少しずつ歪んでいき、「私には、ほしいものは、みな手に入る」と思いはじめる。夫とつましい生活をしながら、一方光太とはホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし・・・・・・。そしてついには顧客のお金に手をつけてゆく。

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