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2013年10月23日 (水)

『百年法』 山田宗樹

またまた台風のニュース

重苦しい曇天です。

   *      *

この本は内容紹介をどこかで見てリクエストしました。
なぜなら似たようなことを考えたことがあったからです。

人の命を、人の寿命と言うものについて、それを全うするということについて考えました。

かなり荒唐無稽で、でもあり得るかもしれない。
今の科学の進歩を考えると。そしてそこには副作用と言うものがあったということがオチ。

作者も、 そういうものができたら、利用する、と話していました。
 

不老長寿を願う人は昔から多かっただろう。当然のことだろう。それがまさに現実となり、何年でも生き続けられるようになったときの話である。

それは人間にとって幸せだったのだろうか。

「死」は誰もが普通は嫌で、悲しいものではあるけれど、生きとし生けるものすべてに、必ず訪れるものだから、その期限があるからこそ、その与えられた「生」を人それぞれ、輝かすことができるのだろう。

この小説にはそういうメッセージはある。
そういうことを考えさせられたということはこの本の第一の意義である。

強制でなく、永久の命を受けること、しかしのちに100年たったら、それは強制的に失うというその体制。

それにしても、どっしりと、重みのある球を投げられた気分になる内容でした。

命の意味と人生について考えさせられました。
迫り来る「期限」とそれへの「恐怖」。

結局生きることは、その先に死ぬことがあるからであり、それがあるからこそ良く生きていけるというか…

「死」によって照らしだされるその前の「生」

「死に向かって生きている」私たち。

2012/7/28 62,63
2013年本屋大賞9位

  • 上 394ページ
    下 413ページ
  • 上巻は、自分の欲や真に国を思う政治家など。
    それらの人々の書きようは少し荒く、わかりにくく、読む進みは遅かった。

    この本は一つの提案として受け入れられる。
    期限がないように与えられた、設定された(と思っている)人生をどう過ごすか。人生と言うものは長かろうと短かろうと生き方はその人による。

    確かなのは、命の大切さ
    与えられた命だからと言って、簡単に決められてしまうその命の区切られ方には抵抗があるだろう。

    ずっと続くと思っていた命も
    他人や法律でその期限を決められるのはかなわない。しかも特例がある。
    その人たちも、特例を受ければ、そのあとはもはや真に生きているとは言えなくなる。特例を与える人に逆らえないからだ。

    やはり、限りあることを自覚して
    いつか来るその時まで精いっぱい生きていくことが
    理想であろうか。

    長さだけがいいのではない。問題は中身?

    他者に規制強制されることもなく、自由に命を全うすることができる幸せを。

    内容(「BOOK」データベースより)

    原爆が6発落とされた日本。敗戦の絶望の中、国はアメリカ発の不老技術“HAVI”を導入した。すがりつくように“永遠の若さ”を得た日本国民。しかし、世代交代を促すため、不老処置を受けた者は100年後に死ななければならないという法律“生存制限法”も併せて成立していた。そして、西暦2048年。実際には訪れることはないと思っていた100年目の“死の強制”が、いよいよ間近に迫っていた。経済衰退、少子高齢化、格差社会…国難を迎えるこの国に捧げる、衝撃の問題作。

    「40歳以上でHAVIを受けていない人間
    意外と多く1856人」と文中に。
    その人たちを追う話も面白いかも。
    主人公は「なぜ」と聞かれ「成り行きで」と答える。
    大きく言えば
    人生は成り行きかもしれない。
    運に任せて、生きている間は生きる。命がある間はしっかりと生きるのだ。
    SFながら、何かを考えさせられたことも事実である。
    長々とどうも、でしたーっ。
    今日も(?)元気に生きるぞぉぉぉ!
     

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