« 『キャサリン・カーの終わりなき旅』 トマス・H ・クック | トップページ | 純白の大地…カザフスタン »

2013年6月28日 (金)

晴れた日に『しゃぼん玉』 乃南アサ

Ca3d00780001久しぶりに晴れた昨日。
きれいな青空。
出歩くのはこんな日がいい。
ぽっかりと浮かぶ雲が気持ちいい。

前回保険として借りてきた本
つまり、読む本が無くなった夜のために、1冊多く借りてきた本。
これがあるだけで心が安定する。

リクエストの本は後ろの人が待っているので、なるべく早く返したい。
そうでない本は一週間延長できる。のだ。

もちろん、乃南アサさんも嫌いではない。

「自分の生き方についちゃあ、しょうがねえって諦めたら、そこで終わりばい。諦めたら、人生なんかやり直せねえ。どげに若くても。」

三浦しをんさんの「過去なあなあ日常」と似た雰囲気である。

主人公の立場が少し違うが、似たようなものが漂う。

山奥に来てしまった若者と村の元気な年寄りたち

心の傷、家庭の傷

誰にでもある

90になろうとする婆ちゃんにも心に傷はある。

山の自然は知らないうちに癒してくれるだろうか。

エピローグで

「もう、しゃぼん玉ではなくなったと思った。」
良かったね。

空に舞う、きらきら光るしゃぼん玉は
大地に足をつけた心で
見上げているのが楽しく美しいのだ。

居場所のない、ふわふわの、つつけば壊れそうなしゃぼん玉に
自分自身がありたくはないのだね。

心やすらぐ作品だった。

(2004/11) (41)

内容(「BOOK」データベースより)

親からも見捨てられ、通り魔や強盗障害を繰り返す無軌道な若者・伊豆見翔人は、逃亡途中で宮崎の山村にたどり着く。成り行きから助けた老婆スマの家に滞在することになった翔人は、近所の老人シゲ爺の野良仕事を手伝ううちに村の暮らしに馴染んでいくが…。現代の若者の“絶望感”をこまやかな心理描写で描き出す傑作長篇サスペンス。 

|

« 『キャサリン・カーの終わりなき旅』 トマス・H ・クック | トップページ | 純白の大地…カザフスタン »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 『キャサリン・カーの終わりなき旅』 トマス・H ・クック | トップページ | 純白の大地…カザフスタン »