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2013年5月25日 (土)

『流星ワゴン』重松 清 *

間違えて早起きしました。6時前。

久しぶりにリクエストではなく、図書館で本を探した。
前日にメモしていったが、そういう本があるはずもなく・・・

「流星ワゴン」だけあった。
少し前に話題になっていた本。
遅まきながら・・・

書き出しから、
すーっと読み始められ、二晩で読んだ。

「いつもの重松ワールド」と思いつつも、そこに、はまる。

どうしようもない悲しい話のようだが、
トンネルの向こうに明るい光が見える。

読後感は良かった。

結局は
自分の気持ちなのだなぁ。

何もかも放棄して死んでしまいたいと思っていた主人公
(本当にどうしようもないように見えたのだ。最初は)

父と息子の関係
自分も息子であり、父であった。
夢の中で、心を交わせなかった父や息子ときちんと話していく主人公。

妻との関係は不思議。

この先はどうなっていくのか。

誰にでも「大切な場所、大切な瞬間」がある。
そこが人生のポイントだと後からわかる。

   
この小説の設定は、最初から荒唐無稽。
死んだ人がワゴン車を運転し、主人公たちと会話する。
車は過去と現在とを自由に往来し、死に瀕している父親が主人公と同年齢で登場し、一緒に時を過ごしたりもするのだ。

また、この車に乗っている死んでしまった親子も応援したいと思うほど、いじらしく、いい人なのだ。

   過去にさかのぼるたびに、主人公は妻や息子がつまづいてしまったきっかけを知る。自分の知らなかった事実。あのとき言えなかった言葉。出来なかったこと。
小説の非現実的な設定のなかで、その現実はいかにもありそうでなさそうで。

  そこで主人公は、 後悔を取り返すべく、いろいろ頑張るが、そうは変わらない。
しかし最後は「死にたがっていた男」は、自分の置かれた現実をしっかりと見つめ、生きていこうとする。

僕たちはここから始めるしかない」という言葉を胸に刻み。

死ぬ気になったら、何でもできる、という感じだ。
主人公を応援したい。

どうなるのか知りたくて、読み進んで、安心した。2002,2 ( 34)

内容紹介

死んじゃってもいいかなあ、もう……。38歳・秋。その夜、僕は、5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンに拾われた。そして――自分と同い歳の父親に出逢った。時空を超えてワゴンがめぐる、人生の岐路になった場所への旅。やり直しは、叶えられるのか――? 「本の雑誌」年間ベスト1に輝いた傑作。

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コメント

懐かしいね、「流星ワゴン」
私の重松ワールドへの入口でした
十年以上前に劇団「銅鑼」で舞台化され、
青年座の団員が演出をした関係が
愚息が装置を担当しました
舞台を観て、やけに涙が出てきたのを
今でも覚えています

投稿: ちゃちゃ | 2013年5月26日 (日) 05時42分

おはよう
その後元気ですか。
もう少しかな。

あのころは
大ブームでしたね。

私も遅まきながら・・・
またね。

投稿: いち | 2013年5月26日 (日) 08時48分

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