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2013年3月28日 (木)

『完盗オンサイト』 玖村まゆみ

図書室で
これ借りてもいいんですか、カウンター横に並べてある本を手に取る。
「はい、どうぞどうぞ。」「面白いかしら」「ええ、まあまあ、江戸川乱歩賞でしたよ。」「そうですか。わぁーい、借りよう!」てな感じで、借りてきた。

第57回江戸川乱歩賞受賞作品。

江戸川乱歩も時代とともに変わります。

誰も傷つけず、、ひどい悪人もいない。

ハラハラドキドキもほとんどない。

このままいくと最後はどうなるのかと心配したけれど

大丈夫、で。

最後は無難に、うまい具合に進んでいく。

しかし、それはそれで安心、で
読後感もいい。

ミステリ感はどこにあるんか、とも思ったが
これはこれでいいのか。

さらっと読めた。
乱歩賞の過去の受賞者を見ると
今後の作品には期待、します。

巻末の選考委員の文章が誠に面白かった。

感じ方は人それぞれ。

内田康夫さんにとっては最低の作品だったという。

東野圭吾さんも「選考委員の顔ぶれが違っていたら、真っ先に落ちていたかも・・・」と述べている。

それほどミステリの世界も、本の世界も多種多様の価値観ということか。

もちろんそれでよいけれど。

どんな文章を書くのも自由ともあった。
それがどれだけ多くの人に好まれるか、受け入れられるか、が、今の売れている作家ということになる。

ベストセラー作家は凄い、のだ。

そして、みんな自分の好きなものを読もう。ということだ。

どこかで「乱歩賞の器の大きさ」ということを読んだが、面白い。

そういうことかもしれない。

「オンサイトはフリークライミングにおける完登の一様式である。 

目標のルートについて情報をもたないまま最初のトライで完登することがオンサイトである。いくつかある完登スタイルの中でもっとも価値の高いものであるとされている。」(ウィキペディアより)

・川瀬七緒  「よろずのことに気をつけよ」とダブル受賞

2011.8 24冊目

内容(「BOOK」データベースより)

報酬は1億円。皇居へ侵入し、徳川家光が愛でたという樹齢550年の名盆栽「三代将軍」を盗み出せ。前代未聞の依頼を受けたフリークライマー水沢浹は、どうする?どうなる?不気味な依頼者、別れた恋人、人格崩壊しつつある第3の男も加わって、空前の犯罪計画は、誰もが予測不能の展開に。最後に浹が繰り出す、掟破りの奇策とは?第57回江戸川乱歩賞受賞作。

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コメント

「乱歩賞の器の大きさ」…なるほどですね。
狭量の読み手(私)にとっておもしろい作品とそうでない作品にかなり差があって、『顔に降りかかる雨』や『左手に告げるなかれ』や『13階段』はすぐ挙げられるほどおもしろくその作家さんの以後を追う原動力にもなりましたが、好みじゃないのは途中やめするほど。
これはどうかな??

投稿: VIN | 2013年3月29日 (金) 08時15分

読書力…を考えました。
電車に長く乗ったり、落ち着いた珈琲タイムがあったり…していないからか?
なかなか読書できない恥ずかしい私!
「五十川の鴨」静かな余韻が残っています。
竹西寛子さんの作品をもっと読みたくなりました。
ありがとうございました。

投稿: かたつむり | 2013年3月29日 (金) 11時38分

こんにちは
VINさん
『顔に降りかかる雨』や『左手に告げるなかれ』は知っています。どちらも女性ですね。
さて、これはどうでしょうか、
VINさんには・・・いわゆるヤングアダルト・エンタテイメントっていう感じでしょうか。
頭は痛くならないので
きらくに読めますけど・・・
見つけたら、途中やめするかどうか、借りてみてね。
たぶんしないとは思う。

投稿: いち | 2013年3月29日 (金) 15時08分

こんにちは
かたつむりさん
「五十鈴川の鴨」余韻が後から湧いてきましたね。久しぶりの印象でした。
でも
こういう文章ばかり読んでいたら
それはそれで飽きるかもしれません。

私は基本的に寝る前に
横になってからしか本を読みません。
そのために早寝することはあります。(*^-^)

今日も「おっさん」を読み終えたのが午前二時半で、眠れなくなり、次の本を手に取り、やっと明け方寝ました。
月に一回ぐらいこういうことがあるのです。まったくね。

投稿: いち | 2013年3月29日 (金) 15時17分

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