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2013年2月21日 (木)

『三島由紀夫レター教室』 と手紙

本当に読む本がないときに

読み始めた本

我が家にあった文庫本

誰が買ったのか、疑問だ。

三島由紀夫の作品は大昔、

私が小学校か中学か高校のころ

我が家にあった「日本文学全集」のようなもので読んだのが最初。

本屋さんが

全集が新しく発行されるので、

出たものを毎月一冊届けてくれるというものだった。

ビニールの表紙の5センチほどの9分厚い本

今でも実家においてあるが、

今のところ読む人はいない。





その、あの有名な三島由紀夫が書いた、小説

最初に「古風なラブレター」とあるので、さぞや耽美な文章で・・・と思いきや

まったくの普通の通俗小説の部類です。

むしろ

三島由紀夫がこういう本を書いたのが珍しいぐらい。

別に手紙の正しい書き方がまとめられているわけでもありません。

しかし

なかなか面白い。

舞台劇のようでもある。


5人の登場人物が手紙をやり取りし、

その中で

感情が交差し、

最終的には収まっていく。

短めの本でありました。

山本容子さんのおしゃれな挿絵もなかなかです。

最後に

「作者から読者への手紙」がある。

「今や、候文の時代は過ぎ去り、…堅苦しい手紙は時代遅れになりました。だからといって、手紙を書くのに無礼でいい、という証拠はどこにもありません。

 私は手紙の第一要件だけを言っておきたい。

それは、あて名をまちがいなく書くことです。…」

「世の中の人間は、みんな自分勝手の目的へ向かって邁進しており、他人に関心を持つのはよほど例外的だ、とわかったときに、はじめてあなたの書く手紙にはいきいきとした力がそなわり、人の心をゆすぶる手紙が書けるようになるのです。」

と結んでいる。

手段はいろいろあるけれど

自分の思いを相手に伝えられると、思いを通わせられると、

それは嬉しいものだ。

手紙やメールを書いたりする時間は、

その費やす時間を、その相手にだけ捧げる、そこに思いがある、ということになる。

いつも受け取るときは、そう思って

「ありがたく」・・・

しかし最近は病のため、美しかった(?おほ!)文字が書けなくなり

(単に乱暴だったという説もおおいにありますが)

遠ざかってしまう私です。

お許しあれ。

1991,2  17冊目

彼のあの事件の時
私は代々木のお寿司屋さんで、給料日ということで
1,5人前の特上下駄をみんなで食べていた。それがこの日の習慣だった。驚いた。1970年11月25日のことだった。

内容(「BOOK」データベースより)

職業も年齢も異なる5人の登場人物が繰りひろげるさまざまな出来事をすべて手紙形式で表現した異色小説。恋したりフラレたり、金を借りたり断わられたり、あざけり合ったり、憎み合ったりと、もつれた糸がこんがらかって…。山本容子のオシヤレな挿画を添えて、手紙を書くのが苦手なあなたに贈る枠な文例集。

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コメント

三島由紀夫の本は
昔何冊か読みましたね
潮騒。金閣寺、春の雪・・・
実家の本箱に何冊かあるかもしれないけど
そのうち整理しないと(もう処分されたかも)
母がいなくなったら全部処分されてしまうでしょうね。
でもここではしまう場所もないしね。

投稿: ちこ | 2013年2月22日 (金) 07時41分

おはよう ちこさん
コメントありがとうございます。

懐かしい名前ですよね。
たくさんの本を残していますね。

見ていたら
結構読んだものがありました。

これから、また歯医者に行ってきます。はぁ
またね。

投稿: いち | 2013年2月22日 (金) 10時46分

いちさん、本当に読書家!
図書館が整理の為、ずっとお休みで先日の本がまだ読めていません。

「その費やす時間を、その相手にだけ捧げる、そこに思いがある」そんな手紙を書きたいですね。
友人達のお誕生日祝いもメールでなく、最近はお手紙にしています。
肉筆のお手紙をいただく機会が減りました。

投稿: かたつむり | 2013年2月22日 (金) 20時10分

こんにちは
かたつむりさん コメントありがとうございます。

読書好きというよりは
返す期日に追われて、ということもあります。

でも
夜に読む本がないと思うだけで眠れないかもしれないし。
難しい。

肉筆至上主義ではないのですが、
確かに減りましたね。

住所は知らず、アドレスのみなんていう人も…

投稿: いち | 2013年2月23日 (土) 09時59分

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