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2012年9月25日 (火)

『女神記』 桐野 夏生

今日はさらに涼しい。

長そではどこ?探してしまいます。

今日はマゴッチのハロウィンの服作りに取り掛かりましょう。

今回の本は

友人のブログで、彼女が一夜にして読んだという記事を読み

即リクエスト、で、読んだ。

最初は名前も分かりにくく、なじみにくかったが

滑り始めるとさらさらと読めた。

古事記を下敷きにしている時代の話なので、

普通には受け入れがたいところもあるが

すべては神代の話

人間の時代の始まるところ

と思えば多少の苦みも受け入れられる、というところかな。

文章はさすが桐野さん、さらさらと進む

滞りなく進むので、これはないじゃろ、理不尽な、と思っても読み進んでいく。

また現代にも通じるような、生きるすべをもサラっと述べていくところがあり、

それも同じように進んでしまう。

そこは少し戻って、「うむ」と偉そうに(私が)と確認したり。

神という名のイザナミもこころや恨みはあるのだ。

当たり前、?

でも神様って・・・

それは人間の勝手な思い込み?

女性だけが重要な巫女の役ができ、しかも順番で陰と陽に振り分けられる理不尽さ。

そういえば昔はそうだったと習ったけどなあ。古事記の時代、稗田阿礼ですよ。はい。

着手から完成までには3年の歳月を費やしたという。

直木賞受賞作『柔らかな頬』以来9年ぶりの書き下ろしとか。

力を入れて書かれていることがわかる。

巻末のことば「まさしくイザナミ様こそが。女の中の女。イザナミ様の蒙られた試練は、女たちのものでもあります。」が筆者の言いたいことだと思う。

だけれど、たぶんおそらくそういう主義を高らかに掲げる方ではないとも思う。

実際に考えて生きている中で、感じられたことを書いているのだろうと、実感した。

全体を通した言葉の端々にそれを感じる。

昼と夜、陽と陰,男と女,生と死。白と黒、世界はさまざまな二つの力に分かれる必要がある。

なぜなら、ひとつだけではなにもうまれないから。ふたつあって初めて互いを引き立て合って、意味を作る。」

それらが互いに関係しあって、互いに反発しあい,まじりあうようで、混ざることはなく、そんなところから目に見えない巨大なちからが生まれてくるのだ。

そうして、われわれの世界は行われ、持続されてゆくし、来たのだ。

そんなことを壮大に思った。

作者は自分の属する女性という立場を、現在の世の中に照らし合わせて

見つめているのだと思った。

49冊目

『女神記』 桐野 夏生(著)

遥か南の海蛇の島、二人の姉妹。姉は大巫女を継ぎ、島のために祈った。妹は運命に逆らい、掟を破った。16歳で死んだ妹は、地下神殿で黄泉の国の女王イザナミに出逢う。物語の鬼神が描く、血と贖いの日本神話!

 

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コメント

いちさん、おはようございます。
本だ届きましたか。
あの南部先生の本にありました。
男というものは一生、生殖に励むと…。
これはイザナギの末裔だから?
一方、女性は生理が終わった後は、
孫たちの世話をする運命にあると…。
これも我らはイザナミの血を引いているから?
南部先生、当たっているよね。

投稿: ちゃちゃ | 2012年9月26日 (水) 06時35分

おはよう、ちゃちゃさん
そうですね。
「本来そういうものだ」と決めつけられるのも、とは思うけれど、それを受け止めたうえで
バランスのとれた、人としての自分を考えるべきなのかな。

投稿: いち | 2012年9月26日 (水) 09時09分

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