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2012年6月25日 (月)

『ユゴーの不思議な発明』ブライアン・セルズニック

図書館でこれを受け取った時

あまりの厚さにびっくり。

カウンターの人も「すごい本。何で知ったのですか?」「なんだったかは忘れた!」

まず凄さは、内容ではない、重さ、である。

ハードカバーで5センチほどある。

3001
そしてずっしりと重いのだ。紙の連量も多いと思われる。

イラストと文章。

映画のような始まり。

「ページをめくる前に、まず想像してほしい。自分が、・・・闇は闇でも、映画がはじまる前の暗闇だ。」

とある。急いで開けようとしたが、やめて、私も、そうした。

そこから、フィルムが始まる。ような感じに、ページをめくる。

白黒の世界。映画館の中。

3003挿絵は単なる挿絵ではなく、何ページかつながって、コマ送りのフィルムのように絵が語っていく。

絵の所にも自分で言葉を入れていく。(まあ、簡単なのだけど、ね。)

続きが言葉になり…

心弾む楽しい本だった。

内容も入り口はファンタジーだが、そこから初期映画時代を夢を持って生きた人のはなしになる。

フランスの映画製作者で、創生期に技術を開発し導入した、実在のジョルジュ・メリエスの話が盛り込まれる。

話自体は創作だが、メリエスの生涯についてはほぼ史実に基づいている、という。

最初から、フィルムを見るように、ページをめくり、駅構内のガヤガヤサワサワという独特の音を耳にしながら、その中にユゴーと共にいる気がする。

中身もそうだが、映画でない「本」という形で、目と耳を使い、想像力を豊かにかきたてられるのがうれしい。

映画館で感じる体ごと包み込まれる感じなのかな。

文字だけの本、あるいは絵本、グラフィックとも違う。

そういえば今年3月にマーチン・スコセッシ監督での映画の宣伝を見た。3Dだった。

「たぶん人間も同じだ。もし目的を失ったら・・・・こわれた機械みたいなもんだよ」

新書版、文庫版もあるようだ。35冊目

出版社/著者からの内容紹介

ゴールデングローブ賞監督賞受賞作マーティン・スコセッシ監督初の3D映画『ヒューゴの不思議な発明』完成!2012年3月1日日本公開(パラマウントピクチャーズジャパン)。

★2008年The Caldecott Medal コールデコット賞(絵本対象)受賞!

・2007年全米図書賞ファイナリスト
・2007年クィル賞(Quill Award) Children's Chapter / Middle Grade 部門受賞
・2007年度ニューヨークタイムズベストイラスト賞

世界20カ国でベストセラーになった本格ファンタジー、日本語版刊行!

舞台は1930年代のパリ。主人公はパリ駅の時計台に隠れ住む12歳の孤児ユゴー。彼は、父が遺したからくり人形に隠された秘密を探っていくうちに、不思議な少女イザベルに出会う。からくり人形には二人の運命をも変えていく秘密が隠されていたのだ。……からくり人形のぜんまいが動き始めるとき、眠っていた物語が動き出す!

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