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2012年5月30日 (水)

『ブラッド・ブラザー』ジャック・カーリィ

久しぶりのサイコスリラー(?)風

面白かったが

もう少し、もうちょっとだけ肉付けがあったら、と思う。

解説にもあったように

「読者を最大限に驚かせるために結末から逆算して周到かつ大胆に組み上げた複雑精緻な《逆ピラミッド》なのだ。」

私もそう感じながら、読んでいたのだ。

それを読み手にも、

しかも読みながら感じさせてしまうところがイマイチかもしれない。

「驚愕の真相のために極めて潔く、かつ理知的なミステリで、無駄なものは一片もない、」とも書いていたが、

たしかにそうであるが、私にはもう少し記述に厚みがあってもいいと思われたところもあった。削ぎ取り過ぎにも思われたのだ。

2010年6月、日本の「本格ミステリー大賞」設立10周年記念で「海外優秀本格ミステリ顕彰」としてカーリイの「デス・コレクターズ」が選ばれたという。

その選出の状況が彼の現在の立場を表している。

最終的に候補に残ったのは、ジェフリー・ディーヴァー「ウォッチメイカー」、マイクル・コナリー「わが心臓の痛み」、トマス・クック「夜の記憶」などで、それらを差し置いての受賞とのことだった。

この3人から選ぶのは非常に難しいと選者たちが考えあぐねていたところ、

「敢闘賞ならカーリイはダントツ」という意見がでて、そこから決まったというのだ。

将来性・話題性も考慮して急転直下決定したということだ。

前作「毒蛇の園」の解説でもその選考委員でもあった法月氏が「ディーヴァーとコナリーを東西の横綱とするなら、カーリイは両者の地位を脅かしつつある関脇クラス」と評していることからも彼のおかれている場所がよくわかる。

って、

私も今ここで、よくわかった一人である。

「デス・コレクターズ」を読んでみたい。

内容(「BOOK」データベースより)

 
きわめて知的で魅力的な青年ジェレミー。僕の兄にして連続殺人犯。彼が施設を脱走してニューヨークに潜伏、殺人を犯したという。連続する惨殺事件。ジェレミーがひそかに進行させる犯罪計画の真の目的とは?強烈なサスペンスに巧妙な騙しと細密な伏線を仕込んだ才人カーリイの最高傑作。

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