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2012年5月24日 (木)

『ねじれた文字、ねじれた路』 トム・フランクリン 

年賀状で友人に紹介されて、すぐリクエストしたが「今」読み終えた。

長く待ったものだ。

いろいろな意味でねじれてねじれてしまった自分たちの過去を人生を

ひとり考え、起こってしまったことを思い起こす。

静かな静かな話。

「読後、静かに本を閉じ、しばし余情に浸りたい。出来ればその日一日は何もせず、たった今見届けたばかりのいくつもの人生について反芻しながら過ごしたい。」あとがきより

そう思うかはこの本をどうとらえたかにもよるだろう。

ミステリ好きとして、どんでん返しを望むのならそれはかなわない。

だけれど、もっと大きなものに巻かれ、流されていく

彼らの人生に

確かに読んだ後はそういうことに思いを馳せた。

主人公の一人ラリーはよくありがちではあるが

風変わりで、孤独で純粋な人格、それを抑え気味に書いている。

互いにいうべきことが言えないことで

すれ違う、25年間

ゆっくりとラストに向かい、

明日への希望を明るい光を予想させるものが感じられ

私はほっと胸をなでおろした。

ミシシッピあたりの人種間の引っ掛かりはまだまだあるんだ。

人種を超えた二人

その将来が楽しいことを!

そんなことを思わせる、ミステリだとか、そうでないとかではなく、心に染み入る作品だった。 28冊目

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