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2012年1月12日 (木)

『役にたたない日々』と毎日を大切に思いたいこころ

年の初めの夜、布団の中で私はひとり考えていた。

この先何年元気にいられるだろうか。感謝して生きねばいけないなあ、などと。年の初めに少ししんみり思ったのだ。
今まで生きてきた時間より少ないのだけは確かだ。

何を言っても焦っても仕方ないから
私はこれからも毎日を愛しみ大切に生きていこう。
一人思って胸がしみじみした。
といっても、少しはほっこりしたり、ぼーっとテレビを見てもいいよね。
なら、今とあまり変わらないかな、などと自らを助けてしまう。

ちょうど本を読み終わったところだったので
枕元の図書館の袋に手を突っ込んで、数冊あった中からがさごそと手にあたったものを取り出したのがこの本、「役にたたない日々」佐野洋子さんのエッセイであった。

2冊目

「役にたたない日々」という題名に、あん?なんだぁ、まあいいか、逆もまた真なり、だからな、と思う。

そして、その本の出だしに思わず笑ってしまった。
単に「6時半に目が覚めた。…枕のあたりをバタバタたたいて手にさわった本「…」をうとうとしながら読む。」というシチュエーションが似ていたからだけであるが。

それをやっと読み終えた。面白いけど、先へ先へ読み進むものでもなかったので。

彼女の言葉には結構同感共感するところが多い。

ちょっと乱暴な言葉づかいが気になるときがあるけど、
8割がたは同じような気持ち、その気持ちがよくわかる。

うんうんそうそう
スパッと言うなあ。
などと感心しつつ読んでいく。2003年から2008年冬までのことだ。
彼女の生きざまや周囲のこともよくわかってくる。

私よりは年上なので戦争中のこともその中で亡くなった家族のことなども書かれている。1938年生まれ。

読んでいる途中で2010年11月5日に亡くなっていたことを知り、
その文が最後に向かって、一層ものすごく読み手に迫ってくるように思える。

彼女は勇ましく人ごみや人生の出来事に向かって「おらおら~」という感じでかき分け進み、生きてきたようだ。少なくとも文の上では。

下の内容紹介に書かれているように、確かに人生の名言がそこここに埋め込まれ散らばっている。

彼女の人生を静かに思って本を閉じた。
イングリシュグリーンのジャガーに乗って手を振る彼女が見えるようだ。

内容紹介

「68歳は閑である。バアさんが何をしようと注目する人は居ない。淋しい? 冗談ではない。この先長くないと思うと天衣無縫に生きたい、思ってはならぬ事を思いたい」友人とともに料理をし、家族を思いながら、韓流や漢詩に身をこがす。人生の名言がゴロゴロ転がっているエッセイ集。

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