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2011年11月 9日 (水)

『ちょんまげぷりん』荒木 源

読書仲間からの情報で借りてみた。

ちょんまげぷりん (小学館文庫)

63

内容紹介

その男は、180年前の世界からやってきた。
シングルマザーの遊佐ひろ子は、お侍の格好をした謎の男と遭遇する。男は一八0年前の世界からやってきたお侍で、木島安兵衛と名乗った。半信半疑のうちにも情が移り、ひろ子は安兵衛を家に置くことに。安兵衛も恩義を感じて、家事の手伝いなどを申し出る。その所作は見事なもので、炊事・洗濯・家事などすべて完璧。仕事で疲れて家に帰ってくるひろ子にとって、それは理想の「主夫」であることに気づく。
安兵衛は料理のレパートリーを増やし、菓子づくりに挑戦。これが評判を呼び、「ござる」口調の天才パティシエとして時の人となるが――

主演 錦戸亮×監督 中村義洋(「ゴールデンスランバー」)今夏(2010)公開予定「ちょんまげぷりん」原作。装画は、上條淳士描きおろし。

  表紙には漫画チックにもかっこいい男性が手にプリンをささげ持っている。

これを頭に入れて、読んでいくと
しばらくして出てくる彼の風貌
小さな目に団子鼻、…近頃めったに見ないくらいの泥臭い顔だ。」
に、あれれ、話が違うぞ、と思う。

しかし、そんなこともいつしか忘れてしまい、
読み進んでいく。

彼は文政9年、1826年からやってきた。

最後のエピソードもなぜかほっとする。
「名代 江戸阜凛」これで「えどぷりん」と読む。

文政11年からそのお店は始まったらしいのだ。

「じゃがいものような河原石のような顔が、」そこにはそうあった。
やっぱり表紙が。

いやいや、この場合、もはや顔が問題ではないのだ。大事なのは心の目だ。

今失われてしまった日本の何かをしっかり持っている日本人
そして自分の生き方も考える。

自分自身も何もしないでいる「小普請組」をやめて
菓子屋を始めたようだ。

どちらも何かを得たのだ。

現代の人々も江戸の人々も。

なかなかさわやかなタイムスリップものであった。

「2」もあるらしい。
大体において「2」は「1」には勝てないようだけれど、
でも読んで見たい気がする
そんな温まるさわやかな小品。
何が大切か、何が幸せか、軽いけれど、優しい気持ちになる本だ。

共働きの多いなか
夕方のその忙しさ、大変さはどこにでもあるだろう。
そんな風景がまた、読み手の共感を得ている部分でもあるようだ。 

ちょんまげぷりん [DVD]
去年映画にもなったようだ。錦戸亮君の主演だった。
映画(dvd)をみるか、「2」に行くか、問題でござる。

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