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2011年10月10日 (月)

『明日のマーチ』 石田衣良 そして歩くこと

面白かった。
最後は夜1時までで読み終えた。

明日のマーチ 59冊目

結末はおよそ想像できたけれど、
途中はいろいろな現代の状況や問題が盛り込まれ、
アウトドアの知識も織り込んで
なかなか面白かった。

歩くということ。
自分の足で一歩一歩足を前に出して進むということ。
そこに込められた生きるということ。
地に足をつけて、ということ。

いろいろな手段で目的地まではいけるが
どんな道を通ってもその道は全部つながっている。

最初から何か思うことがあったわけでもない若者4人が
たまたま一緒に歩いて行くことになって
それぞれ悩みながら、考えながら
仲間意識を育て、自分も育っていく。

派遣切りやブログ・ツイッターなど「今の時代」を感じつつ 、登場人物それぞれのキャラクター設定、秘められた各自のストーリーなどにも工夫が見られてそこにも現代社会の闇がある。
ただそういうものもさらっと書かれていて、一つ一つは深くは書き込まれてはいない。
面白がり、話題欲しさのマスコミや政治団体などの態度も同じだ。
まあ、それを盛り込むと焦点が違うところになるかもしれない。

同じ距離を、歩いてみるということで、車では見えなかったものが見える。
また逆に向かって歩くだけでも違う景色に見える。
そういうことが良くありますね。

内容(「BOOK」データベースより)

時速4キロの行進に特に意味なんてない。だけど―野宿して見上げた満天の星の下で、廃校の暗い教室で、気がついた。この国は思ったよりもキレイだし、俺たちって思ったよりも逞しいんだ。哀れんでなんか欲しくない。4人のマーチは、やがて数百人の仲間を得て、国をも動かすムーブメントになっていき…。爽快で力強い、著者初のロードノベル。
たまたま見た、最近のヨーロッパやアメリカでの若者のデモの流れにも似たような印象を持った。
違うけれどどこか底でつながっているのではないか、と思う。
Indignez-Vous! Indignez-Vous!

著者:Stephane Hessel
販売元:European Schoolbooks Limited
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この「憤れ!」というフランス語の14ページ(?)の本が欧米では話題になっているという。日本語訳はもう少し先らしい。
若者よ、憤れ! 暴力ではなく、言葉で。
まさにそれはこの「マーチ」と同じだ。
この本に触発され、この本を持ってデモに参加する人も多いらしい。

作者はまもなく94歳。1917年生まれ。まさにあの時代、ナチとの時代を生き抜いてきた人だ。興味ある。

次元はまったく違いますが、
私も病気してから、体力的に早く歩くことはできないけれど、
旅先などで、知らない土地をめぐって歩くときは
結構頑張って歩けたりするものです。
だからそういうところにたくさん行けるといいなあ、って、思いますが、
そんな贅沢な!ですね。
地道に近くを歩くことも大事です。わかっているけどねぇ。

今のいい季節、少しでも歩きましょう。

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