« もらった!白いお皿 | トップページ | 昨日公民館で »

2011年6月15日 (水)

『愛おしい骨』 キャロル・オコンネル

昔友人に薦められて読んだクリスマスに少女は還る(ブログ) 」(1998年)の作者、キャロル・オコンネルの作品
この「クリスマス…」はとてもおもしろかったという記憶はある。

で、これも楽しみに読みはじめた。

愛おしい骨 (創元推理文庫) クリスマスに少女は還る (創元推理文庫)

「このミス一位」という話。 35冊目
話はゆっくりと進んでいく。
この町の車の速度さながらに。
この町では車は歩く速度ともいえるのだ。

兄と弟
彼らを中心に20年前の事件にまつわる、長い間の人々の積み重ねてきた愛情。
さまざまな愛が詳しく語られぬまま、静かに通り過ぎる。
ロマンス小説ではないのでそれらが細かく語られることも無い。

ただ、人々の思いは深くそれぞれかかわっている。
そこにヒントが混じっているという感じ。
小さな町の不思議な雰囲気。奇妙ともいえる人々の秘密。
ありえる?ありえない?と思うそんな、特に少年だったものたちの暮らし。
その中で最終5分の1ほどが明らかになる結末へのラストスパート。

ジェットコースター的ミステリを望んだら期待はずれになる。
もしかしたらそういう流れはあまりにもわかりやすくて
時代にそぐわないのかもしれない。
でも読書にはそういうどきどき感もほしいのだ。

それとは遠い
深いゆったりと流れる河のようなイメージを持った。
どこかで何かが深く沈み、どこかで早く流れ、巻き込まれる。
最近のミステリはこういう感じが多いな。

主人公とその弟
それはそれは美しいらしい。(見てみたい!?)

内容(「BOOK」データベースより)

十七歳の兄と十五歳の弟。ふたりは森へ行き、戻ってきたのは兄ひとりだった。二十年ぶりに帰郷したオーレンを迎えたのは、時が止まったかのように保たれた家。誰かが玄関先に、死んだ弟の骨をひとつずつ置いてゆく。何が起きているのか。次第に明らかになる、町の人々の秘められた顔。迫力のストーリーテリングと卓越した人物造形。『クリスマスに少女は還る』の著者渾身の大作。

|

« もらった!白いお皿 | トップページ | 昨日公民館で »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« もらった!白いお皿 | トップページ | 昨日公民館で »