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2010年8月 4日 (水)

ふたりではんぶんこ

201008_003 去年のこの日、私はリハビリ病院へ転院した。
その前数週間、目に見える回復で,歩けるようにもなって、
見舞いに来る夫もニコニコ
友達もお見舞いに来てくれるようになった。

その前の七転八倒の入院から思うと
天と地の差がある。

退院してしばらくたったとき
夫がぽつりと言った。

「神様に、
自分の寿命を足して
二人で半分こにしてくださいと頼んでおいたから。
あ、俺のがもし短かったら、それは短くなっちゃうけど。ごめん。
あの時はつらくて、そう願うしかなくてさ。」

思いがけない言葉だった。
「うん、わかった。ありがとう。」

それからは冗談のようにそれを言い合う。

もし半分こして一日あまったらそれは私が使うよ。
ずいぶんお世話になってるからね。とか。

相手が死にそうになったら
自分も・・・ってあせって思うから
お互いがんばって生きないとね。

ほんとだ、お互いのために、だね。

でもそこまで一緒だと思うと
わたしは安心だ。

あははは
なあにいってんざんしょ。

そんなこんなの最近
夫が病院にいった。
血圧の薬を飲み始めた。

心配しながら思う。
自分のためにも、二人で長生きするためにも、食事とかもっと頑張って
健康になるべく努力しよう、と。

先日6月に、私が調子に乗って動きすぎ、再び発作を起こしたとき
帰りに送って来てくれた妹が
「お姉ちゃんのとこの台所男の人の台所だった。」
と言ってたと母から聞いた。

確かに今のところ、8割がた夫が使っている。
その通りだから、「なんで?」とも聞けなかった。
まだ長く立っていることができなかったからだ。

どういう意味で言ったのかはわからないけれど、(なんとなくはわかる。)
確かにそうなのだから、仕方が無い。

母はきっと,
いつまでもそんなに夫に甘えてお世話ばかりにならず
頑張りなさい、と言うつもりだったのかもしれない。

まあ、
あまり調子に乗って頑張るとまた・・・
と言うこともあるので
どちらがいいか、を聞けば
夫は多分そんなに働かないほうが安心だ、と言うだろう。

おいおい、そっちのほうに調子に乗るのも
いかんぜよ。

今日誕生日の息子は、
今二人でいかれたら
困ります。
と、片づけ中の、しかもまだまだ
押入れに入りきらない荷物が落ちている部屋を見て、言った。

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コメント

いい話です。
にこにこしながら、私涙出てます ^^;
私もそんな夫婦でありたい。
そんな風に言い合える(思いあえる)だけで、もう十分幸せな夫婦です。
こんな健気な夫婦だから、ずっと二人仲良くいさせてください、そう祈っちゃいました。
男の台所になっていた・・・どんな意味であれ、ご主人カッコイイです^^

投稿: ことり | 2010年8月 4日 (水) 22時11分

ことりさん
こんにちは そして ありがとう
あなたにわかってもらえてわたしはうれしい。
笑っていえるようになるまで、しばらく時間が必要だったけれど。
これから先どう考えて生きていくのか
決心もついた気がします。
そうはいってもいつもいつもどこかの神様に頼って生きているわけではありませんけどね。
そして男の台所にも自信を持って・・・
ほら、また変な方向へ進んでいっちゃう。あはは

投稿: いち | 2010年8月 5日 (木) 11時01分

フーーンって思い読みながら
『何処か家に似ているのかな?』と

私が入院した時は・・・なんて思い出しながら読んでいました。

手術の時に外した指輪・・・長いチェーンでワイシャツの中に見えないように着けていたそうです。
後から娘から聞いた話です。

投稿: ちこ | 2010年8月 9日 (月) 14時33分

こんにちは
ちこさん
ちこさんに初めてお会いしたときは
(といってもそれが最初で最後でしたが)
あの銀座でお会いしたときにそんな話をされていたようでしたね。
わたしはぼんやりしていてちゃんと聞けなかったのですが。あれから何年、元気ですばらしい。

投稿: いち | 2010年8月16日 (月) 08時51分

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