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2010年6月 5日 (土)

『切羽へ』 と『レインツリーの国』

 母が先日二冊二日で読んだ本
母の感想「軽いからね」で、やはりすぐに読めた。

切羽へ 直木賞受賞作 井上荒野 15冊目
私には感覚的な文と内容だった。
文体からして静かで、過激なものにはならない。

まーっすぐな平らな線、(それは上下に幅があり、ぼやけている)の上を登場人物たちは進んでいく。
そう、この表紙のような濃淡の。

時々ぼこっとその平らな線の上に盛り上がりあふれる。
小さな爆発をするように。

また時々ぽこっと線から沈みへこみを作る。
が、全体としては起伏は少ない。

しかしその静かさの中に押さえ込んだ感情がある。

自分の愛するものと家があるのに
それを客観的に少々冷たく見つめている。

「切羽」へ行きたいと思う心
「切羽」とはそれ以上前には進めない場所というところ。
トンネルの行き着くところ、つながってしまったら「切羽」ではなくなってしまうのだ。
そしてそこに行き着いたと思える主人公。
切羽に着いたらその先は新しい道が見えるのだ。
この作家にこういう男女の機微を描くものが多いのは経験から?

「ベーコン」のときも同じような感想を思った。

レインツリーの国 もう一冊『レインツリーの国』 有川浩 16冊目

これもあっという間に読めた。
べたべたの恋愛小説でもなくほんわか。
「切羽へ」のような大人の物語でもないので
単純明快
青春菌あふれる物語
人の心のいやな部分がほとんど無いので、軽いが
疲れず、母も好きだ。

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