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2009年10月 9日 (金)

リハビリの病室で

私が最後に入っていたリハビリ病院でのこと

私と同じ部屋にいた80代の先輩ふたり

股関節を骨折したIさん、
背骨の骨折のJさん

どちらも入院してそろそろ3ヶ月になろうとしていた。

Iさんは今までも一人暮らしをたのしくやってきた。
息子さんがいるが、いまさらその人たちと一緒に住む気はない。
毅然と胸を張って生きてきたように思う。

Jさんは息子のところに一緒に住んでいる。
何かとその息子を気遣い、遠慮していう。
「私の意見をいうわけにはいかない。息子がいるから。」と。

その二人が
私が退院するころ、ともに頭を抱えていた。

どちらも
同じ時期に入院してきたので
「3ヶ月」という時期が迫ってきていたのだ。

Iさんは3ヶ月になるのに(もうよそに移らなければいけないのだ)
次の場所があかないという。
骨折は3ヶ月を過ぎると今の制度では同じ施設では、
今までと同じようにリハビリを受けることができない。

「去年まではよかったのですが・・・」
「国が決めた法律なのです。」

人にはそれぞれ事情があるのに
ものさしで図ったように全員を3ヶ月で切っていいのだろうか。
そんなこと誰が決めたのだろう。
ここで3ヶ月以上いることになると、リハビリではなく療養型になり、リハビリも減ってしまうらしい。

Jさんはまた別の事情がある。
子供と一緒に住むのだから
自分で歩ければなんとかなると病院側はかんがえる。

しかしその息子さんにも事情がある。
うちらは2人も面倒は見られない。と。

つまり
奥さんのおかあさんがすでに一緒に住んでいるのだ。

だから
もう少し、ひとりでできるようになってほしい、と。

Iさんは一人で暮らすために
さらなるリハビリをする。
Jさんも誰の手も煩わさないように
リハビリをするために、
よその施設に移ることになる。

Iさんは一人暮らしをするのだから
もっとできるようにならないといけない。

Jさんもまた
息子夫婦の手を煩わせないよう
もっと自立しなければいけない。

みんなそれぞれ
さまざまな事情があり、高齢者は悩んでいる。

そしていつかはわたしたちも通る道。

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