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2008年12月 8日 (月)

『フロスト気質』R.D.ウィングフィールド

フロスト気質 上 (創元推理文庫 M ウ) フロスト気質 下 (創元推理文庫 M ウ)
2008,7  87 88

R.D.ウィングフィールドの待望の4作目の翻訳。
1995年に出版されたもの。原題「Hard Frost」
そして2007年7月31日ウィングフィールドは79歳でこの世を去ってしまい、
フロスト作品はあと2作になってしまった。
これは今までのより、もっとずっと面白く、長いのに飽きずに読めた。

ミステリーチャンネルでフロスト警部シリーズを見ていたものだから
どうしてもあのデイヴィッド・ジェイソンを思い浮かべて読んでしまうが、
読み終えると多分少し違う、と思う。

ほかの作品も長かったがこれも長く、上下巻になり
ほとんどがフロストの苦難。「ハード フロスト」である。
下巻に入ると動き出し、しかし、なかなかうまくはいかない。
「感じるんだよ。直感でわかるんだ。」
そう主人公の警部がいえば、普通はそこから解決への道へまっしぐら、
のはずがそうでもなく、見込み違いでさらに彼の苦境が深まる。

何個もの事件が立て続けに重なり、
おまけに署長にはさらににらまれ、
事件解決のため昼夜を分かたず・・・・その数日間の中身が900ページ。

解説で「荻原浩」さんが書いているように
「まったく、もう、しょうがないなあ。」であるが、
憎めない、人の功績を横取りもせず、
横取りされても・・・

「ご心配なく。困った立場に追い込まれるのに、他人の助けは要りませんから」とフロストは言った。「おれひとりで充分できます」

御下劣なところはチョッとだけれど
応援したい気が増したフロストであった。

気がつけばこのミス海外編の2位だったらしい。

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