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2008年10月22日 (水)

『新世界より』喜志祐介

かなり前にリクエストした本がきた。
このところリクエスト本が束になってやってきて、私をあせらせる。
せっかくだから読まねば惜しいし・・・時間は無いし・・・
すると丁度よく?足を痛めてエアロ、アクアのお休みで時間ができた。

新世界より 上 新世界より 下 

2008,1 74,75

今から1000年後の世界。
見た目も分厚くて、読めば出てくるのはバケネズミというものやらなんやら。
入り口で少し立ち止まってしまった。
しかし、あんなに読まれている本なのだから、きっと何かあるはず、そう思って読み進む。
その姿を克明に書かれてどこまで想像するか、頭に実像を描いていくか、
一つ一つの生物のありよう・歴史などに作者の思いが重ねられ伝えられる。

上巻を読み終えて
これがまだもう一冊か、と思う。

流して書く、と言うことが無いかのようで
精密な記述、設定、かなりの想像の世界の生きものが出てきて、
最初はハリーポッター、ロード オブ ザ リング、宮崎駿の世界などをも思った。
それ以上に読み応えある、太く深い流れの話であった。
現在存在する虫さえおぼろな私には
自分の想像があっているのかどうなのか。そういう想像は読者にゆだねられているのかも。むしろはっきりと形を想像しなくても良いのかもしれない。イメージで。
そして、下巻に入ると怒涛のように進み、あっという間だった。

表面ファンタジー、SF風であるが
人間の傲慢さというか業のようなものがテーマだろうか。
現代に警鐘か。
持てるものと持たざるもの。
誰がどう主権を取るのか。
質、量ともに大作。

最後はショック、
最終行
想像力こそが、すべてを変える。」
は、まさにこの本の読者に与えられた文か。
相手の立場に立って物事を考えること、その重要さ。それが想像力。
ドヴォルザークの曲は聞こえては来なかった。
ある意味読者を選ぶかもしれないが、それを乗り越えても読んで悔いは無い。

2000810_165 手ごわかったが、面白かった。
上下巻で1000ページ以上。
しかも活字は子供用のように大きくはないのだ。

内容(「MARC」データベースより)
八丁標の外に出てはいけない-。悪鬼と業魔から町を守るために、大人たちが作った忌まわしい伝説。いま伝説が、「実体」となって町に迫る! 人類が手にしたのは、神の力か、悪魔の力か。3年半ぶり書下ろし長編小説。

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