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2008年9月19日 (金)

『秘花』瀬戸内 寂聴

台風がやってきています。

秘花 秘花

著者:瀬戸内 寂聴
販売元:新潮社
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2007,5 66

母が読みたいといってリクエストし、
せっかく私のそばに来た本なので、これもご縁と読んでみた。
私は「寂聴さんの書きたかったものを受け止める」という立場で読んだ。
特に世阿弥が好きだったわけでも、寂聴ファンでもなく。
結果として母に感謝かな。
こういう世界を日本人としても知ることができて。

4度の佐渡取材をへて、4年かけて85歳で書き上げた作品。
すごいと思う。老いと自分の人生をどうとらえるのか。

「波」で川上弘美さんと対談している。とてもその状況がよくわかる。

「世阿弥が七十二歳で佐渡へ流されてから、その運命をどう受入れたのか、老いとどう向き合ったのか、そしてどう死を迎えたのか知りたかった。それは、すでに晩年の私自身の問題でもあるから。」
「能、歌舞伎、狂言、オペラも書いて作品として仕上がった時は面白く共同作業を楽しんだが、やはり自分の本命は小説だとわかった、」ともいう。

川上…『秘花』にも書いてありますね。「神仏も地獄の鬼も幽霊も、すべて人の心が生みだすものだ。あると信じる心にはあるし、無いと思う心には見えない」。仏門にお入りになった瀬戸内さんの小説の中の言葉だけに、重みがありました。
瀬戸内 長く生きるとそういう思いをいっぱいするのよ。
川上 そうなんですね。世阿弥の晩年の気持ちというのは、今の私には絶対書けない。瀬戸内さんがずっと書いていらした末の今だからこそお書きになれたものを、リアルタイムで読むことが出来るのは、読者として本当に幸せです。

「秘すれば花」
「風姿花伝」

出版社の紹介
「最後の作品」として、これだけは書きたかった――。

数々の能作品や芸論書を著し、能の大成者として一世を風靡した世阿弥が、身に覚えのない咎により佐渡へ流されたのは、七十二歳の時。それから八十過ぎまでの歳月の中で逆境をどのように受け止め、迫り来る老いと如何に向き合い、どうやって死を迎えたのか――。八十五歳の今だから書けた、瀬戸内寂聴渾身の大作、ついに完成。

数年前、佐渡に行った時、能舞台を見たが、
佐渡で能が盛んなのは世阿弥とはあまり関係ないようだ。
それは江戸時代の別の物語らしい。
夏に佐渡に行った息子の土産、生貯蔵酒「湧水」が私の傍らにあるのもまた面白い。
家族で行った時も酒蔵に行ったことを思い出した。

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