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2008年7月29日 (火)

『隠蔽捜査』今野 敏

日曜の夕方、まだ具合が悪い情報を得て
夜9時に家を出て、娘のところへ行き、月曜一日保育園をして、月曜の夜10時に帰ってきました。今月は半分はお休みだった気もするマゴッチです。
その帰り道でほとんどを読み終えた本。読書仲間からの紹介。

隠蔽捜査 隠蔽捜査

著者:今野 敏
販売元:新潮社
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2005.9 56

ミステリではなく警察小説。
大きな組織の中で生きるエリートたちを描く。

強いエリート意識を持つ人間が破滅していく話かと思いきや
迷いつつもかたくなにも自分の信じる正義を貫き通す道を選ぶ。
最初鼻持ちなら無いと思っていた主人公の
一本、筋を貫き通そうとする姿に小気味よささえ感じる。
エリートだろうがそうでなかろうがいろいろな人がいるはず。
これはその中でもエリートの話で、よくあるはみ出し刑事の活躍は無い。
大組織内での葛藤。
子どもにも東大受験のため一流私大合格にもかかわらず浪人させている。
そんな根性の持ち主だったのだが。

・我々国家公務員は普通の国民じゃない。…選ばれた人間だ。国をつつがなく運営して、守っていく義務を負っている。だから、いざというときは、真っ先に死ぬ覚悟をしている
・エリートには特権意識とともに当然大きな義務をもつきまとう。
・国を守る俺たちが楽できるはずがない
・正論が通用しないのなら、世の中のほうが間違っているんだ

作者はこういう人を世の中に、特に国家公務員に探し求めているのだと思った。

自分たちだけが選ばれた人間と気負って思っていたけど、もっと広い目で見ると居たんだよね。
「あなた、本当に友達いないでしょ」「いないが、それがどうかしたか?」

読みやすく一気に読めた。
難しいからくりは無い、わかりやすい話。だが小気味よい。
どこかで水戸黄門のようと書いている人もいたが、そうかもしれない。
いじめっ子といじめられっ子の言い分も、もっと語り合えば、分かり合えるのに。
この先が楽しみでもある。

内容(「BOOK」データベースより)
竜崎伸也、四十六歳、東大卒。警察庁長官官房総務課長。連続殺人事件のマスコミ対策に追われる竜崎は、衝撃の真相に気づいた。そんな折、竜崎は息子の犯罪行為を知る―。互いに自らの正義を主張するキャリアとキャリアの対立。組織としての警察庁のとるべき真の危機管理とは。

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