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2008年6月23日 (月)

『老人たちの生活と推理』コリン・ホルト・ソーヤー

読書仲間に紹介された本。表紙が可愛い。

老人たちの生活と推理 (創元推理文庫)老人たちの生活と推理 (創元推理文庫)

著者:コリン・ホルト ソーヤー
販売元:東京創元社
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47 
前の「容疑者Xの献身」の雰囲気を変えてくれて、楽しく読み進んだ。
最初ミステリの筋よりも会話の合間に挟まれるト書きのような文に微笑んだり、うなづいたり。

訳者あとがきに
ユーモアたっぷりの上質なミステリといえば?
シャーロット・マクラウド。ジル・チャーチル。
そしてっ。
コリン・ホルト・ソーヤー!
ぱちぱちぱち。
…誰それ? なんていわないでくださいね。期待のニューフェイスなんです。」
とある。

経歴は同じくあとがきに
ミネソタ大学卒業後、イギリスのバーミンガム大学でシェークスピアを研究し博士号を取得。帰国して、サウスキャロライナのクレムスン大学で二十六年間勤務。その間、ミネソタ、フロリダ、ノースキャロライナの大学でも、英文学、スピーチ、マスコミ学の講義をした。大学講師であり、ミステリ作家でもある彼女は、地元テレビの放送作家兼女優でもあり、デパートからピーナツバター、モーターボートからタバコの肥料まで、様々なテレビCMのナレーションを担当、テレビの生活情報番組を持ったこともある。
その後、カリフォルニアのカールスバッドにある老人ホームに入居。フランス料理を愉しみ、ブリッジを教え、世界じゅうを旅行し、ミニコミ紙を編集。自らの住む老人ホームにはオフィスを構えている
。」などとある。
生年月日は不明だが、多分この主人公たちと同じ年代なのだろう。
写真を見るとなかなか、でんとして、ジェシカおばさんのようでもある。1988年発表、1999年以降作品がないようなのが気にかかる。

200086_060このように人生を元気に過して、色々な人と接してきて、今がある。
そんな彼女が自分で感じたその年代、その環境から生まれた言葉であるので説得力もある。私の前を歩く先輩として興味を持った。

人は歳を重ねるにつれ、おのずと個性がきわだっていく。…さらに内面や精神的な個性もまたきわだち、セメントでかためたように固定される。二十歳のすらりとしたブロンド美人のアンニュイな魅力は、単なる不精な五十女のだらしなさに。…好奇心の強い子どもはお節介な年寄りになり…。実際、歳をとるごとに、若いころの自分の極端な戯画に変貌するのを避けるには、強靭な意志が必要なのである。
(あー私も前からそう思っていた、歳をとると性格が強調されるって。私について考えるに「今日のご飯食べてない~」といい続ける人になりそう・・・周囲の人も同じ考えのようだ。とほ)

全員が老人という環境にあっては、死は奇異なものでも意外なものでもなく、単に約束をなんども先のばしにされ、ついにしびれを切らして現れた客のようなものだった。

若い女なら宝石を金庫にしまい、特別な時のためにとっておくという贅沢もできるが、年配になると、そんな時はそうそう残されていない。だから彼女たちは、いちばん上等なものを身につけるのだ、…。(そうだ、私も大事な食器をしまいこまずに使おう・・・)

殺人事件の捜査に来た若い警部補にこうも言う。
若い人よりも、失うものがずっと少ないんだわ、たとえまずい具合になって、捕まったとしてもね。“終身刑”ってのは、そりゃ、二十歳の子にとっちゃ、お先真っ暗な罰だわ。…。だけどあたしたちにとっちゃーー“終身刑”なんて、三年か四年のことかもしれないじゃないの?(まあ短い時間だから自分のために使いたいもの、悪いことはやっぱりしないな。当たり前、か。)

キャレドニアはたまげて頭を振った。5時台なんて時間は、一日のうちでひとつしか知らなかったーー「あたしのシェリーの時間」と呼んでいる、夕方の五時半しか。

「…。この歳でまたひとつ賢くなれたわ。まったく、人間、いくつになっても学ぶことがあるもんだわ。」

そんなこんなで事件は解決、ジル・チャーチルよりは私にはあっていた。そうね、年代が、なのかな。
あら!筋は長くなるので書きません。本をクリックすると紹介が出るので・・・

コージーミステリであるので、筋はともかく、こんな風に友達もでき一緒に過す高級老人ホーム「カムデンワールド」の雰囲気をもう少し味わいたいので、もう一冊読もうと持ってはいるが、
図書館にリクエスト本が私を待っている・・・・・

写真はトマトの最初の収穫。もったいなくて、食べられない・・・・

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