« 野毛坂 | トップページ | 桜日和に花曇の… »

2008年3月31日 (月)

『八日目の蝉』 角田 光代

母が先に読んだ。
新聞に連載されていたものらしく、母は後半を読んでいなかったらしい。

八日目の蝉 八日目の蝉

著者:角田 光代
販売元:中央公論新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

2007,3  27
出版社/著者からの内容紹介
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか--理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。

サスペンスとあるがそうなのだろうか。
読み終えてしばらくは自分がこの本をどう評価したらいいのかが、はっきりと形にならずわからなかった。
ただ不思議な静かな感動が心をじんわりと覆った。

そうして、思った。
家族とは、人との関係とは。
お互いが自分のことばかりでなく、お互いの立場に立ってものを考えられることが大事なのだと。

それができた時
人は未来に光を見出す。
人のせいにして生きないこと。

前半、妙な組織に入り込むところまでは、
作者はこの本で何を言いたいのだろうか、と思いつつ読んでいたが、
そこからは一気に読んだ。

誰も一人ではない、そうも思う。
犯人ではあるが
希和子にもいつか、いい出会いがあると思いたい。

しっかし、男たちは・・・

「その子は朝ごはんをまだ食べていないの。」
「海と、空と、雲と、光と、木と、花と、きれいなものぜんぶ入った、広くて大きい景色が見えた。今まで見たこともないような景色。それで私ね、思ったんだよ。私にはこれをおなかにいるだれかに見せる義務があるって。きれいなものをたくさん。…」

|

« 野毛坂 | トップページ | 桜日和に花曇の… »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

家族のテーブル」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 野毛坂 | トップページ | 桜日和に花曇の… »