« つなぎ、編む…毛糸の帽子 | トップページ | 寒い日は手作りで…マフラー »

2008年2月10日 (日)

『神様のボート』 江國 香織

神様のボート 神様のボート

著者:江國 香織
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

読む本が無く、ふと手に取った本。 15
結果として読みやすかった。

母と娘の話。
交互に両者の立場で語られる。
知らずに江國ワールドにはまり込んでいた。
これを読んでいた二日間ほど私は無口で物思い。

車のタイヤを替えるのを待っていた日差しの入る車やさんのテーブルで
コーヒーを飲みながら読み終えた。

「かならず戻ってくる。そうして俺はかならず葉子ちゃんを探しだす。どこにいても。」
「どこかに馴染んでしまったら、もうあのひとに会えないような気がするの。」

だから,、母と娘二人は定住しない。流れている。

「ごめんなさい。」
「ママの世界にずっと住んでいられなくて。」

娘をあのひととの宝物としていつくしむ母。
そんな母を思いつつ、しかしそこから自立していく娘。

作者あとがきに「小さな、しずかな物語ですが、これは狂気の物語です。」とある。
「今まで書いたもののうち、いちばん危険な小説」とも。

だから、ラストもまた・・・そういうことなんだろうなあ。

時間と海に漂う
不思議な思いに浸った本であった。

内容(「BOOK」データベースより)
昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。必ず戻るといって消えたパパを待ってママとあたしは引越しを繰り返す。“私はあのひとのいない場所にはなじむわけにいかないの”“神様のボートにのってしまったから”―恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、その傍らで成長していく娘草子の遙かな旅の物語。

|

« つなぎ、編む…毛糸の帽子 | トップページ | 寒い日は手作りで…マフラー »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« つなぎ、編む…毛糸の帽子 | トップページ | 寒い日は手作りで…マフラー »