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2008年2月22日 (金)

『わらびのこう・蕨野行』村田喜代子…映画と本と

わらびのこう  
BSで映画をやったので早速録画して観た。
観たい映画だった。
原作の「蕨野行」を読んだのは2003年、
そのころに感想を書き残す習慣が無かったのが残念ではある。
読書仲間のご縁でこの作家を知り、読んだ。

「2003年のベスト」と、そして
「風が吹き、景色が見える本でした。美しく強く少し悲しい。」とだけ書いてあった。

蕨野行 (文春文庫) 蕨野行 (文春文庫)

著者:村田 喜代子
販売元:文藝春秋
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映画が完成したのも2003年であるが、われわれはそれとは別のところから
村田さんの作品に出会ったのだ。
「花野」という作品から。
この本も良かった。この本をみんなで探しましたっけ・・・
友人たちに薦めた記憶がある。

名匠・恩地日出夫が芥川賞作家・村田喜代子さんの原作に出会って8年目、執念の完全映画化とあった。日本の原風景が残る山形県で四季折々に撮ったものだ。

「蕨野行」は不思議な世界である。
「ヌイよい。」「おばばよい。」というフレーズで優しく語り掛ける。
棄老伝説を扱ったものだが、だから悲惨なものでもあるのだが
透き通っていて、どこかしら夢のある、
人の命はつながっている、と感じる作品だった。

映画も原作にかなり忠実に従って作られている。

「ヌイよい。まことは蕨野に帰りの道はなきなりよ。」
一つ一つの文章が不思議なリズムで心地よく心に響く。

「生きゆくか死にゆくかそれはわが身のうちにあり。」
「洗うことはもしやこころほぐすことでありつるか。」などなど。
村田ワールド、文章のすごさ。

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