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2007年11月29日 (木)

『チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本』

              Tyarinngu       読書仲間に教えられて読んだ本。70冊目
文庫本もあるし、映画化もされていたらしいベストセラー。ヘレーン・ハンフ編著/江藤 淳訳
が、私の読んだ本はハードカバーで、
1972年第一刷版であった。
リーダーズダイジェスト社、定価600円。
これからしてすでに古書!ではないか?
表紙はマークス社の店頭。

実際にあった古書店と作者との20年に及ぶ往復書簡集。
イギリス・ロンドン・チャリング・クロス街にある古書店の店員とアメリカの女性脚本家が、
本を注文し、手紙をやり取りし、時にプレゼントを贈るということを1940年代末から60年代末までの20年間続けたのだ。

本を注文する作者もその注文に答える古書店の店員も、どちらも本を愛し、驚くほど良く理解している。
本を通して、つながる人と人の心。
作者のユーモアに生真面目に返すイギリス紳士。
アメリカとイギリスの当時の様子も良くわかる。

チャリング・クロス街は日本の神田のように古書店が並んでいたらしい。
1971年5月イギリスで出版されたとき、
作者がここを訪れ、関係者とも対面したという。
そのとき通りの古書店は軒並みウィンドウにこの本を飾って歓迎したらしい。
そのときの晴れやかさ、人々の笑顔まで心に浮かぶ。

まさに本と人が好きになる本であった。
図書館の35年のときを経て,この本を手にして来た人たちを思った。
今のバーコードのほかに、昔ながらのカードや借りた履歴をしめす付箋も張ってある。

「チャリング・クロス街84番地」を読む人々は、書物というものの本来あるべき姿を思い、真に書物を愛する人々がどのような人々であるかを思い、そういう人々の心が奏でた善意の音楽を聴くであろう。世の中が荒れ果て、悪意と敵意に占領され、人と人のあいだの信頼が軽んじられるような風潮がさかんな現代にあってこそ、このようなささやかな本の存在意義は大きいように思われる。  -江藤 淳-(解説より) 

Book チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本

著者:江藤 淳
販売元:中央公論社
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