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2007年1月 5日 (金)

『飛ぶ教室』映画と原作…ケストナー

飛ぶ教室 飛ぶ教室  1

販売元:松竹
発売日:2004/08/25
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映画は2003年。コピーに「勉強よりも大切なこと」「ドイツの国民作家 エーリヒ・ケストナーの歴史に残る名作が70年の時を越えついに映画化!」とある。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
エーリヒ・ケストナー原作の同名ベストセラーを現代風にアレンジして映画化したコメディドラマ。5人の少年たちが隠れ家の地下室で見つけた古い演劇の台本「飛ぶ教室」を、ラップなどを織り交ぜ、校内発表劇として上演するまでをユーモラスに描く。
寄宿学校の数日間に起きたいろいろな事件。
少年たちは仲間として人として様々な感情を味わう。喜びや哀しみ、怒りと驚き、そして笑い。

70年の時を経て現代に置き換えて映画化されたもの。テレビで見た。
「ユーロ」「ラップ」などが普通に登場するが、いつの世も同じ子どもの心、大人の心、人間の心。
ドイツという歴史的にも重大な意味を持つ空間でこそのエピソード(映画では東西の壁)も盛り込まれている。
出演の子供たちが皆生き生きしている。自然でしかも強い。
本とは少し設定も異なってはいるが、最終的にはほんわかするクリスマス映画になっている。

ケストナーの本は昔から好きだった。特にお気に入りは「ふたりのロッテ」だったかな。これも映画にもなっている。ちょっと前に同じくケーブルテレビで見た。また、偶然?今日BSで「エーミールと探偵たち」「ふたりのロッテ」をやっていた。
ふたりのロッテ ふたりのロッテ 飛ぶ教室 岩波の本の挿絵はとても素敵。
「飛ぶ教室」の「まえがき」にはこんな文もある。
「どうしておとなはそんなにじぶんの子どものころをすっかり忘れることができるのでしょう?」
「子どもの涙はけっしておとなの涙より小さいものではなく、おとなの涙より重いことだって、めずらしくありません」


「飛ぶ教室」は、いろいろな悲しい事件も、はらはらも起こりますが、最終的にはみんながちょっと幸せな気分になります。
みんな何かを抱えているけど、でも良いこともあるよ、そんなささやかな幸せ気分になります。

そしてドイツ語教師「クロイツカム教授」の言葉
「おこなわれたいっさいの不当なことにたいして、それをおかしたものに罪があるばかりでなく、それをとめなかったものにも罪がある」
この言葉も印象的。
この「飛ぶ教室」が発表された「1933年」は、ドイツでヒットラー が政権を握った年でもあるというが、それだけでなく、いじめ問題などでも同じことは言えるのだ。

70年前に作者が子供たちやみんなに言いたかったことは、今でもなおまだ言い続ける言葉なのだ。
みんな一緒に生きている、のだよねえ。一緒に生きていこうよ。

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コメント

またまたこんにちは。ケストナー、小学生のころ大好きだったのでなつかしいです!「5月35日」というのが特に好きだったです。確か、洋服ダンスの中から違う世界へ行くお話。ケストナーはユーモアがあって、子供の良き理解者だと思いました。

投稿: つっさん | 2007年1月 6日 (土) 08時41分

うんうん
私も懐かしくなって本棚を捜したけれど、
あの岩波の本は無かった。
懐かしい本に出会うと、その時の自分に会える気がしますね。
今の子供達にも読んでほしいけど、どうなんでしょう。

投稿: い | 2007年1月 6日 (土) 09時30分

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