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2007年1月17日 (水)

『嘆きの橋』 オレン・スタインハウアー

嘆きの橋    文藝春秋  2005/10/7
東西冷戦初期、東欧の架空の共産主義国家を舞台にしている。配属されたばかりの新人捜査官エミール・ブロードは、なぜか上司・同僚から、ただの新人いじめとは思えないひどい仕打ちを受ける。ようやく殺人事件の捜査を担当させてもらうが、大物政治家が事件に関わっている疑いが浮上して…。

読み始めはあの暗い時代の、理不尽な時代の話なのか、おまけにいじめ?
読むのを止めようかと思ったがせっかくなので。
時代背景が最初はわたしにはとらえるのが難しかった。
世界大戦後1948年、東西の冷戦が始まり、ベルリンは封鎖されている、そんな時代。
22歳の新人は結構がんばる。
誤解も解けて、仲間と事件解決に取り組む。

しかし痛快ミステリとは行かず、読後感はどうなの?ってかんじ。
題名はベネチアのあの橋から来ている。
「一度渡ったら帰っては来れない橋」個人の場合でも国家の場合でも。
「われわれはいま、歴史を生きているんだ。」
そんな壮大な作者の意をも読み取れるのかもしれない。

作者 スタインハウアー,オレン
アメリカ、ヴァージニア州に育つ。チェコ共和国など東欧諸国に在住、現在はハンガリーに住む。多数の職業を経験したのち、2003年に初の長篇小説「嘆きの橋」を上梓、同年度のアメリカ探偵作家クラブ(MWA)最優秀新人賞候補となる

映画「タイタンズを忘れない」 2000年アメリカ 
J・ブラッカイマー製作、D・ワシントン出演による実話を基に映画化された感動作。70年代の米国、人種偏見が深く残る大人たちの確執・憎悪に翻弄されながらも、フットボールを通じて若者たちは固い友情で結ばれていく。1970年代初頭、まだ人種差別が大きな問題となっていたアメリカ・バージニア州で実際にあったエピソードが基。

何度目かの映画。良くできている。アメリカって大変だったのだなあ。そう言う時代を経て今がある。
強気のヘッド・コーチ役に、デンゼル・ワシントン。南北戦争の戦場で語りかけるシーンは印象的。


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