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2006年12月22日 (金)

『その日の前に』重松 清

娘のブログで知った本。43 
読んだ後、まず
人間は悲しい生き物である、と思った。
しかし、何か大事なものを渡された気分でもあった。

生きているから、今の先に
「その日」がある。
でも、だからといって悲しんでいないで、「その日」まで精一杯暮らそうとも思った。
誰もがいつかくる「その日」。
いつともわからないが、ほとんどの人が自分にはまだまだだと思っている「その日」。
全編がほとんどその話がからんでいるので、自分や周りのことを考えずには読めない。
「東京タワー」の延長のような話も、夫婦の「その日」の話も子供心に思う「死」への思いなど。
しかし前向きで、単なるお涙ちょうだいものにはなっていない、じんわりした感動ものである。
友情、愛情、同情。
死を前にして、そんな想いを持つ人でさえもやがて「その日」を迎える。

生きてきた意味や、死んでいく意味を考えること
これが大切なのかな。

「今どこにいる、これからどこに向かう、それだけでじゅうぶんだとも思っていた。」
妻の「その日」を前にして主人公は思う。「僕たちはどこから来た?」
これ全部が自分なのだ。過去の上に今と未来がある。
残念ながら我々人間は、いきものは皆、生まれた時から死へ向かって歩き出しているのだ。
当然知っていることではあるが、忘れて(たふりをして)暮らしている。

今を感謝し、生を尊び、毎日を生きて憩おう。
どれだけ今日を生きたか、これもまた私のブログを書く理由でもある。
生きている時に大事な人たちと話をしていたら、いなくなってからも会話はできる。
(朝の連続テレビでの言葉)

作者も生きているみんなに精一杯生きてほしくてこれを書いたのかも知れない。
重松ワールドに初めて入った。またいつか巡り会うかもしれないね。

その日のまえに その日のまえに

著者:重松 清
販売元:文藝春秋
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出版社 / 著者からの内容紹介
僕たちは「その日」に向かって生きてきた
男女が出会い、夫婦になり、家族をつくって、幸せな一生なのか。消えゆく命の前で、妻を静かに見送る父と子。感動の重松ワールド

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