« 山口の旅のおみやげ | トップページ | 孫が帰って、え?胃カメラ? »

2006年10月14日 (土)

『骨』 ジャン・バーク 上下

骨 上  講談社文庫 は 69-1 Book 骨 上 講談社文庫 は 69-1 

著者:ジャン・バーク
販売元:講談社

Amazon.co.jpで詳細を確認する 

講談社文庫 2002,6  上下巻 原題「BONES」  34,35

出版社/著者からの内容紹介
エドガー賞(MWA最優秀長編賞)受賞
怒濤の傑作サスペンス!
連続殺人犯とともに遺体捜索隊に同行した女性記者ケリー。
そこで彼女を待っていたのは身の毛もよだつ罠!
連続女性失踪事件の遺体発掘隊に同行することになった女性記者アイリーン・ケリー。だがシェラ・ネバダ山中で待っていたのは、連続殺人鬼が仕掛けた恐るべき罠だった。孤立無援の彼女が頼れるのは捜索犬ビングルだけ。絶体絶命の危機に瀕した彼女の運命は?

読み始めて読み終える時間さえあれば二日足らずで上下読める。
特に上巻はあっという間に終わる。それほどスピーディ。
逃げた犯人と闘うのは警官でもなくブルネットの記者アイリーン。
森の中での闘いなどすごい、強い、と思う。
自然の描写も細かく頭に描ける。

無事帰ってからの下巻。犯人におびえる心の状況が主になっている。
そこからクライマックスになると思うがそこまでが少し平坦で入り込めない。
その心理状況もせっぱ詰まったところがこちらに届かない。
心理状態を描いてもじんわりと心に共感できるものもあるが、そうでもない。
そういう観点でのイギリス系のミステリにはなり得ない。
アメリカですでに書かれている分野の中に有り、その中でも中以上と思うが、ディーヴァーにはかなわないと思う。

上下巻が同じことは望まないし、やりたくなかったのだろうが、
そこを変化させて書ききるのは難しいのだろうな。

トラウマが底辺を流れる。まあ誰でもそういうものを持ち、捨て、忘れていきているもの。

ここに登場する死体を探索する犬が重要な役割を持っている。

「人間はだれでも特有のにおいを発散している。一卵性双生児は例外かもしれないが、われわれの体臭は自分だけのものだ。このにおいは体外に放出されている。生きている人間からは、毎分四万個もの割合で、ラフトと称する古くなった皮膚細胞が剥がれ落ちている。このラフトがバクテリアを保持していて、固有のガスを発散させているんだ」(92p)

なるほど、犬の嗅覚は人のそれよりすごいんだ!

|

« 山口の旅のおみやげ | トップページ | 孫が帰って、え?胃カメラ? »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 山口の旅のおみやげ | トップページ | 孫が帰って、え?胃カメラ? »