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2006年7月 5日 (水)

『ジェイン・オースティンの読書会』

ジェイン・オースティンの読書会 Book ジェイン・オースティンの読書会

著者:カレン・ジョイ ファウラー
販売元:白水社
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雨の朝、図書館へやっと読み終えたこの本を返しに行かねばならないが、どうしよう。
私の入る傘がない???などと言い訳。

原題 The Jane Austen Book Club 25

ジェインオースティンの作品を読むグループのメンバーをめぐる小説。
読書会6人の仲間で各家をまわって6冊の本を読む。
一冊ずつ読み語り、読書会を進めながら
それぞれの人生が読者に語られていく。

それぞれのメンバーが一冊の本になっても良いような興味深い人生。
それが淡々と語られる。
その方がかえって印象が強く、想像力が働くのかもしれない。
怒濤のような深い感動とは違うけれど、たくさんの面白いエピソードがこめられている。
そのどこに引っかかるかは読み手次第。

ジェインオースティンの作品自体についてはさほど語られていない。(気がする。)

良い伴侶に恵まれた女性の母は
無かったことをさもあったことのように話して子供を育てた。
誕生パーティでさえ、盛大に行われたことにしてしまうのだ。
このブルーディーの子供のころの話は面白かった。

お喋りなおばあさんはむかししゃべることを止められた政治家との結婚があった。
結婚は何か身を削ってするもの、という。

母子の関係はあちこちにある。離婚した母はまた元に戻り、
娘は愛人である女性の元に帰る。
愛で結ばれていると思った彼女であったが・・・

唯一の男性グリッグは姉妹の中で愛されて育った。
エマに似ている縁結びの好きなジョスリンもまた・・・

それぞれのオースティン。人間が異なるように、住む家も生い立ちも、出されるお茶も異なる。
そこから自分なりのオースティンを探すことも可能。7人目のメンバーとして。

しかし、
何せ「高慢と偏見」を読んだが,その他はほとんど無知の私。
息子の感想「昔の恋愛小説」に「そうかもねえ。」と言うだけの私には
オースティンの作品に愛着を持つメンバーとは同等に語ることはできない。

最終的にはみんなそれぞれ相手ができ、前向きに進んでいく流れは
「オースティン」である。

最近「高慢と偏見」も新しい訳本が出て、それはホントに一般的通俗的恋愛小説にできあがっているらしい。
もう一度挑戦してみるか、ってそれでオースティンの良さはわかるのか?

筆者も読んだことのない人にもわかるようには書いているようだが、
やはり知っていた方が面白いかもしれない。
細かい設定や言い回しなど。

あちらの「読書会」は学生時代に我々が経験したようなものではないらしい。
本を片手に、自分たちのことを語り、お茶を飲み、仲間になるという社交サークルに近いもののようだ。

文頭の「私たちはそれぞれ、自分だけのオースティンを持っている。」が印象的。
そして結論は「愛することを学ぶという習慣こそが、大切なのです。」

私は1人読書会をするべく?紙を挟みながら、読み進んだ。
 少々時間がかかってしまった。上滑りの1人読書会であった。反省。

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