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2006年4月16日 (日)

『うつくしい子ども』石田衣良

文春文庫 2001,11、 20(20冊目だぁ) 娘が買ってきて置いていった本。
内容(「BOOK」データベースより)
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー。(←アンダーラインが取れません。)

「池袋ウエストゲートパーク」でデビューした作家の長編である。
軽やかなタッチで兄である「僕」と駆け出しの新聞記者の両方の目で、

語られていく。面白く最後まで読めた。
始めから犯人が分かっていて、そこに話が進んでいき、さらにその後へ。
読みながら、
頭の半分にはあの「神戸の事件」があって重なってくる。
実際の事件を、その後のことを考えてしまう。

しかし、決して読みにくい文ではない。
事件そのものではなく、それに向かっていく1歳上の兄とその友の友情がここちよく、

若者のまっすぐな純粋さに嬉しくなり、応援したくなる。
加害者家族と被害者家族。実際はどうだったのだろう。
私たちは報道を通してしかそれは知らないのだ。


「うつくしい子ども」それは外見ではなく、心が美しい子ども。
それを見落としがちな大人。表面でしか子どもを見ていない大人。
表面が良ければ安心してしまう。
大人こそ何が大切かを見極めることが必要である。

「子どもを育てる」って楽ではない、いつまでも子どもと共に成長していくのだ、そう思った。

「物心ついたときから、そうやってずーっとコントロールされていると、いつか自分も誰かをコントロールしたくなる。愛されたばかりいると、愛したくなる。」

うつくしい子ども Book うつくしい子ども

著者:石田 衣良
販売元:文藝春秋
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