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2006年4月24日 (月)

『まごころ』鶴見俊輔・岡部伊都子

哲学者と随筆家の対話。21 藤原書店 2004.12
私の高校の友人のものをもらってきた。
彼女の一周忌を控え、何故か気になったこの一冊。彼女は病院でこの本を読んだだろうか。
お見舞いに行ってたころを思い出す。

内容(「MARC」データベースより)
「不良少年」であり続けることで知的錬磨を重ねてきた哲学者・鶴見俊輔。「学歴でなく病歴」の中で思考を深めてきた随筆家・岡部伊都子。ほんとうの歴史を見ぬき、来るべき社会のありようを本音で語り尽くす。

岡部伊都子という人を私は良く知らなかった。
彼女の書いた文章にも接したことがないと思う。

わたしは、自分のことをずっと、あんなに戦争はまちごうてるいうた人、殺してしまった、加害の女やと思うてます。」
戦争を被害者ではなく、加害者と言って生きる。
どれだけの人が同じ立場でそのように思うだろうか。
そして我々戦争を知らない世代もその続きで生きているのだ。

また鶴見俊輔は言う。
「成績というのはね、先生の考えを早めにパッととらえるだけのことなんで、そんなのたいしたことじゃないんだよ。自己内対話で自分の見識を養った人はそれとちょっと違うんだもの。」
自己内対話が大切ということ。

対談の中に、色々な人物が出てきて、その関わりで
歴史を語る。
80を過ぎた人の人生は歴史になっている。

乃木希典が学習院院長で生徒の柳宗悦の追放を止めたのが若い教師の西田幾多郎。
その関わりも面白い。
須田剋太画伯との話。
開戦前のハーバード大での都留重人とシュレジンガー・シニア、そして鶴見俊輔の戦争観の話。

貫くのは自分自身で考えることの大切さ。
「犀のごとく歩め」ということ。

色々考える糸口が詰まっていた。
対談なので、難しくなく、さらっと読める。
その中に色々なテーマがあり、自分の中でも、自己内対話を始めることができそう。

人それぞれ生きた道には出会いがあり、歴史となる。

まごころ―哲学者と随筆家の対話 Book まごころ―哲学者と随筆家の対話

著者:鶴見 俊輔,岡部 伊都子
販売元:藤原書店
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