« 「失われたもの」 | トップページ | 猫が届いた! »

2006年2月 8日 (水)

『ウルフ・ムーンの夜』スティーヴ・ハミルトン

スティーヴ・ハミルトン ハヤカワ・ミステリ文庫 2001 
私立探偵アレックスのもとに、ドロシーという女が訪ねてきた。暴力的な恋人ブラックマンから逃げる手助けをしてくれという。彼はロッジに泊めるが、翌朝ロッジは荒らされドロシーの姿は消えていた。ブラックマンの仕業か?自責の念に駆られ、アレックスは彼女の行方を追うが、やがて麻薬密売に絡む二重三重の追跡劇の渦中へ!アメリカ探偵作家クラブ賞などトリプル受賞に輝いた『氷の闇を越えて』に続く注目の第2弾。」

前作も北の寒い雪の中に埋もれた作品だった。
今度も寒い、冷たい

中での言葉「寒さは君の一部を奪い去るかもしれない。体の一部ではない。心の奥底にあるものをだ。」
「魂まで凍てつかせたら、あたたかさを感じることは二度とない。」

寒さとは心の中を凍えさせるものだ。 前作から2ヶ月ほどたった1月半ばのミシガン。彼はタフだが心はナイーヴ。心の傷も癒えないうちにまたもや事件に巻き込まれる。というか自分から進んで。
そして事件が終わったあとは、さらに孤独の中の闇を嘆いて、息をするのも大儀になっている。「アイスムーン」の下で眠って、いつか元気になるのか。次作へ続きそうな予感。
インディアンの仲間との友情や居留地も出てきて不思議な雰囲気。ミステリ本格ものとは言えない、事件よりは彼の心や風景が物語。しかも少しハードボイルド。そういう割に読後感が良いのだ。

「ウルフムーン」「アイス・ムーン」はアメリカ先住民の1月、2月の言い方らしい。

1月 ウルフ・ムーン  2月 アイス・ムーン  3月 ストーム・ムーン 4月 グローイング・ムーン 5月 ヘア・ムーン〔兎の月) 6月ミード・ムーン(蜂蜜酒の月) 7月 ヘイ・ムーン(干し草の月) 8月 コーン・ムーン 9月 ハーヴェスト・ムーン 10月 ブラッド・ムーン 11月 スノー・ムーン 12月 コールド・ムーン

|

« 「失われたもの」 | トップページ | 猫が届いた! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ウルフ・ムーンの夜』スティーヴ・ハミルトン:

« 「失われたもの」 | トップページ | 猫が届いた! »