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2005年10月23日 (日)

映画「キャラバン」

a4c46d69.bmp映像の美しさに目を奪われた映画。
写真家のエリック・ヴァリ監督だけのことはある。
「セブンイヤーズ・イン・チベット」にも参加していた。
彼はネパールに20年住み続け、友情関係を築いてからシャッターを押したという。
その延長でのこの映画。出演者はほとんどが彼の知り合いという。本物の自然の暮らしの中で本物が持つ力強さと真実を求める。そういう姿勢で撮られた映像のすばらしさ。色彩とコントラストの強さ。

そしてラマ僧の力強いマントラと女性コーラスの不思議な音楽
話の筋の前に引きつけられた。
「ヒマラヤの大自然と人間との、戦いと共生を描いた壮大なる感動スペクタクル。キャラバン隊の少年を通して描かれた、山の大気のように澄んだ成長物語。」とある。 きゃらばん
ネパールの塩を運んで食料と交換してこなければ冬が越せない村の人々。
厳しい山道をキャラバンは行く。
昔からの言い伝えを元に村人を率いていく長老と、新しい知識で行こうとする若者。
永年の間キャラバンを続けてきた長老は指導者として絶大なる信頼を集めてきた。が、彼の後を引き継ぐはずだった長男を事故によって失ってしまう。そこからこの話は始まる。
長老は、幼い孫の少年に期待し連れて行く。
キャラバンを先に出発させようとするのは、過去に長老と敵対していた村人の息子で、長老の死んだ長男の親友でもあった若者。
カリスマ的長老とそのやり方に反発する若者。
最後に交わす長老と若者の会話もいい。
 「いつも一緒だった。同じことを望んでいた。」
厳しい自然、嵐と雪の中で、人と人、また人と自然との、生きるための戦いが交錯する。 厳しい道を行くキャラバン隊、その向こうに見える厳しくも雄大で美しい山々。
地位と伝承の継承をめぐる葛藤も厳しく美しい映像のもとには小さなものに思える。
少年は、遠い将来に伝説的な長老となる暗示で終わる。

どこかに行きたいとき?心を休めたいとき、おすすめの映画。
我々が忘れたもの、大事なものを思わせる、人にとって大事なものは、余計なものをそぎ落として残るもの、残すものを考えさせる。
1999年フランス・ネパール・イギリス・スイス合作このようなドキュメンタリーも見た気がする。  

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